【G大阪】宇佐美が志願のPKで今季初ゴール! “お返し”のアシストも
◆明治安田生命J1リーグ第5節 G大阪2―1大分(18日、パナソニックスタジアム吹田)
G大阪がFW宇佐美の今季初ゴールを含む1得点1アシストで、今季初の連勝を飾った。1点を先制されたが、前半37分にMF小野瀬が倒されて得たPKに、キッカーを志願した宇佐美が右隅に決めて同点に。さらに後半3分、宇佐美が相手陣内でスライディングタックルをみせてDFからボールを奪い取り、FWアデミウソンへのラストパスを送って追加点を生んだ。終盤は大分の猛攻を浴びたが、GK東口を中心に粘り強い守備を見せ、今季ホーム初勝利で駆け付けた4395人のサポーターと勝利の喜びを共有した。
今季は得点とアシストで25点に絡むことを目標に掲げている宇佐美だが、開幕から4試合は得点もアシストもなかった。そんな中「自分はひとつ(得点が)生まれないと、流れができてこないタイプなので」と、今季すでにPKで1得点を決めているFWアデミウソンに“お願い”し、キッカーを譲ってもらったことを明かした。追加点の場面では、チームが今季狙いとする高い位置からの守備に貢献し、アデミウソンに“お返し”のラストパス。「(PKを)譲ってくれたアデにアシストできたのでよかった」と話した。
この日は左インサイドハーフで先発したMF小野が、宇佐美が低い位置で組み立てに加われば、入れ替わるように前線にポジションを取り、スムーズなボール回しに貢献。右サイドでもMF小野瀬やDF高尾が積極的に前に出て、アグレッシブにゴールに迫るプレーをみせた。宮本監督は、2トップにいい形でボールが入らないというチームの問題点にも改善傾向が見えた試合を「(宇佐美は)いつか点は取るだろうとは思っていましたが、彼にとってもチームのとっても大きいゴール。今日はたくさんボールに触り、攻撃にリズムを作ってくれた。追加点を奪えていればよかったが、(終盤は)歯を食いしばってやってくれたことは評価できる」と振り返っていた。