途中出場の渡邉V弾でG大阪が再開後初勝利! 清水はクラブワースト更新の開幕4連敗…

[7.12 J1第4節 清水 1-2 G大阪 アイスタ]

J1第4節が12日に行われ、暫定11位のガンバ大阪は敵地で17位清水エスパルスを2-1で下した。前半40分にMF小野瀬康介が先制点を決め、後半39分に清水のDF立田悠悟に同点ゴールを許したが、同44分にFW渡邉千真が決勝弾を奪取。再開後初白星で今季2勝目とした。

ホームの清水は4-2-1-3の布陣でスタート。18歳ルーキーのMF鈴木唯人がトップ下に入り、加入から中盤を務めていたDF岡崎慎が右サイドバックに配置された。対するG大阪は、再開後の2試合で採用していた3-3-2-2から4-4-2に変更。後ろからボールをつなぐ清水に前線から積極的にプレッシャーをかけた。

最初の決定機は清水。前半10分、スローインの流れから中央のMF中村慶太が右前方にパスを出し、裏を取ってPA内に進入した岡崎がグラウンダーの速いクロスを送る。ファーのFW後藤優介がフリーで滑り込むが、わずかに合わない。

一方のG大阪は前半21分にゴールを脅かす。FWアデミウソンがPAの左後方でバックパスを受け、フリーの状態から右足で巻いたシュート。しかし、右ポストの内側ギリギリを突いたコントロールショットは、プロ2年目の19歳GK梅田透吾に右手で弾き出された。

前節からスタメン6人を入れ替えた清水に対し、G大阪は2人のみ。フレッシュな清水が徐々に攻め込む展開となるが、決め切れずにいると、G大阪が隙を突いて先制ゴールを奪う。前半40分に左サイドのFW宇佐美貴史がタッチライン際からハーフスペースにつなぎ、追い越してフリーで受けたDF藤春廣輝がドリブルで前進。藤春の横パスをファーのFWアデミウソンがワンタッチで折り返すと、PA内中央にポジションを取っていた小野瀬が右足で丁寧に合わせ、ゴール左に流し込む。開幕4試合連続スタメンの小野瀬は、これが今季初得点となった。

後半の立ち上がりもG大阪が宇佐美を起点に攻勢をかける中、清水はセットプレーから絶好機を迎える。後半7分、右CKからキッカーの鈴木が右足でクロスを送り、ファーのDFファン・ソッコがドンピシャのヘディングシュート。だが、目の前の後藤に当たってしまい、不運な形で同点ゴールを逃した。

後半14分には高い位置でボールを奪い、中央でマークを引きつけたFW金子翔太が左へパス。PA内にフリーで走り込んだカルリーニョスが右足で合わせるも、GK東口順昭に阻まれる。さらに、そのこぼれ球を金子がヘッドで押し込もうとするが、ゴール左に外れた。

それでも諦めない清水は後半39分に追いつく。左サイドのFKでキッカーの後藤は前にショートパスを出し、受けた中村が深い位置から左足でクロス。ファーの立田が高いジャンプから頭で叩き込み、同点弾を挙げた。

しかし、試合はこれで終わらない。後半44分に左サイドをえぐった藤春がマイナスに折り返し、ボールを受けた途中出場の渡邉が相手を避けながら右足を一閃。鋭いシュートがゴール左に突き刺さり、土壇場で2-1とした。渡邉の2試合連続弾が決勝ゴールとなり、G大阪が劇的な展開で勝ち点3を獲得。敗れた清水はクラブワーストを更新する開幕4連敗を喫した。

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