ガンバ大阪、歴代ガッカリ外国籍選手5人。天使の足を持つブラジル代表、南米最高のSB、韓国リーグ新人王も活躍できず

1993年の開幕から28年目を迎えたJリーグでは、数多くの外国籍選手がプレーしてきた。活躍した選手もいる中で、期待を大きく裏切って帰っていった選手も少なくない。今回フットボールチャンネル編集部では、ガンバ大阪で活躍できなかった外国籍選手を5人紹介する。※年齢は加入時、成績はG大阪在籍時のもの。

マルセリーニョ(ブラジル代表)
生年月日:1971年2月1日(30歳)
在籍期間:2002年
Jリーグ成績:21試合出場3得点

フラメンゴやコリンチャンスで活躍し、ブラジル代表としてもプレーしたマルセリーニョは、2002年にガンバ大阪に加入した。抜群の精度を誇った右足のキックは「天使の足」と呼ばれ、のちにブラジル代表でFKの名手として活躍するダビド・ルイスやウィリアンもお手本にしたと言われている。

1stステージでは主力を務め、7月24日のサンフレッチェ広島戦で待望の初ゴールが生まれた。しかし、2ndステージは先発出場が3試合のみに終わり、1年限りで退団となっている。

●2002年7月24日、サンフレッチェ広島戦の先発メンバー

▽GK
都築龍太

▽DF
山口智
宮本恒靖
木場昌雄

▽MF
森岡茂
遠藤保仁
ファビーニョ
新井場徹
マルセリーニョ

▽FW
吉原宏太
マグロン

チキ・アルセ(パラグアイ代表)
生年月日:1971年4月2日(31歳)
在籍期間:2003年
Jリーグ成績:16試合出場1得点

パラグアイ出身のチキ・アルセは1994年にブラジルに渡り、グレミオやパルメイラスで活躍。リベルタドーレスカップ優勝を2度経験し、パラグアイ代表としても2大会連続でワールドカップに出場。日韓大会の南アフリカ戦では左サイドからのFKを直接ゴールに叩き込んでいる。

それから半年後、チキ・アルセはガンバ大阪に完全移籍で加入した。京都パープルサンガとの開幕戦ではゴールを決める鮮烈なデビューを飾ったが、5月以降は出場機会を減らした。ブラジル代表のカフーと並び、南米最高の右サイドバックと称されたチキ・アルセだったが、リーグ戦16試合の出場に終わり、1年限りで日本を離れることとなった。

●2003年3月23日、京都パープルサンガ戦の先発メンバー

▽GK
松代直樹

▽DF
山口智
宮本恒靖
木場昌雄

▽MF
チキ・アルセ
ガレアーノ
遠藤保仁
新井場徹
二川孝広

▽FW
大黒将志
マグロン

ゼ・カルロス(ブラジル出身)
生年月日:1983年4月24日(26歳)
在籍期間:2010年~同年8月
Jリーグ成績:1試合出場0得点

ブラジル出身のゼ・カルロスは、2004年に韓国の蔚山現代で19試合14ゴールという成績を残した。一旦はブラジルに戻ったが、06年に再び韓国に渡ると、全北現代ではAFCチャンピオンズリーグ制覇に貢献。その後はブラジルのクルゼイロなどでプレーしている。

西野朗監督が指揮を執るガンバ大阪は2010年にゼ・カルロスを獲得した。登録では85kgだったにもかかわらず100kg近い体重で来日したため、しばらくは別メニュー調整が続いた。減量には成功したものの首脳陣の信頼を掴めず。3月28日のベガルタ仙台戦がリーグ戦唯一の出場となり、8月に退団している。

●2010年の基本先発メンバー

▽GK
藤ヶ谷陽介

▽DF
加地亮
中澤聡太
高木和道
安田理大

▽MF
橋本英郎
明神智和
遠藤保仁
二川孝広

▽FW
平井将生
宇佐美貴史

イ・スンヨル(韓国代表)
生年月日:1989年3月6日(22歳)
在籍期間:2012年~同年7月
Jリーグ成績:8試合出場0得点

韓国出身のイ・スンヨルは2008年にFCソウルでデビューし、同年のKリーグ新人王を獲得している。韓国代表としても2009年にU-20ワールドカップに出場。翌年にはA代表デビューを飾ると、日本代表戦でゴールを奪って東アジアサッカー選手権で得点王に輝き、南アフリカワールドカップにも出場を果たした。

エースだったイ・グノが抜けた2012年、ガンバ大阪はイ・スンヨルを獲得した。序盤はチャンスが与えられたが、この年から指揮を執るセホーンとヘッドコーチの呂比須ワグナーが3節終了後に解任。松波正信が後任に就くと、その後は出場機会が減少した。

リーグ戦8試合、253分のプレーに終わったイ・スンヨルは、7月に蔚山現代へ期限付き移籍となった。破格のオファーでG大阪が獲得した韓国代表FWは、日本で結果を残せず。Kリーグでも目立った結果が残せないシーズンが続き、2016年10月に第一線を退いている。

●2012年3月17日、セレッソ大阪戦の先発メンバー

▽GK
藤ヶ谷陽介

▽DF
加地亮
中澤聡太
今野泰幸
藤春廣輝

▽MF
二川孝広
明神智和
遠藤保仁
パウリーニョ

▽FW
ラフィーニャ
イ・スンヨル

マルケル・スサエタ(スペイン代表)
生年月日:1987年12月14日(31歳)
在籍期間:2019年9月~同年12月
Jリーグ成績:5試合出場0得点

バスク出身のマルケル・スサエタは、アスレティック・ビルバオの下部組織で育ち、トップチームでは500試合を超える公式戦出場を記録している。ビルバオの象徴的存在として長きにわたって在籍し、2012年にはスペイン代表でもプレーしている。

2018/19シーズン限りでビルバオを退団したスサエタは2019年9月にガンバ大阪に加入した。9月14日のサガン鳥栖戦でデビューを飾り、続くセレッソ大阪戦では出場停止の小野瀬康介に代わって右サイドハーフで先発。しかし、1-3で敗れた大阪ダービー以降はベンチに座る機会も多く、先発出場はこの1試合のみに終わった。

リーグ戦は5試合151分の出場に留まり、シーズン終了とともにG大阪との契約が満了。2020年はオーストラリアのメルボルン・シティでプレーしている。

●2019年9月28日、セレッソ大阪戦の先発メンバー

▽GK
東口順昭

▽DF
高尾瑠
三浦弦太
金英權
藤春廣輝

▽MF
マルケル・スサエタ
遠藤保仁
井手口陽介
倉田秋

▽FW
宇佐美貴史
渡邉千真

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