G大阪のFWアデミウソンが語るコロナ禍の日本とJリーグ再開、自宅での過ごし方「ブラジル帰国を求めなかった」

ガンバ大阪のブラジル人FWアデミウソンがブラジル『Esporte Interativo』の独占インタビューに応えている。

2015年にサンパウロから横浜F・マリノスへレンタル移籍で加入したアデミウソンは、2016年からG大阪でプレー。2017年には完全移籍しており、今シーズンが来日6年目となる。

今シーズンのJリーグは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、開幕節以降の延期が決定。5月末までの試合開催がすでに延期となっているが、他国に比べ日本では感染拡大を抑えられている状況だ。

アデミウソンは日本での新型コロナウイルスの現状についてコメント。日本人の習慣が大きく影響しているとの見解を示した。

「最初は僕たちにとってすべてが初めての経験だった。日本はウイルスに感染した最初の国の一つであり、近くにあるため多くの中国人がやってきた。僕たちは何も知らず、最初はそれほど心配していなかった。ウイルスについては知っていたが、珍しいことではなかった」

「横浜にクルーズ船が到着したとき、すでに多くの人が感染していた。心配は増したが、日本人は病気でなくてもマスクを着用しており、それが大きな助けとなった。日本人は挨拶でハグしたり、キスしたり接触する機会が少ないので、それが助けとなり、他の国ほど感染は広がらなかったと思う」

「日本では特定の日付は決まっていないものの、僕が間違っていない限り彼らは6月第1週に再開することを試みるとリーグは言った。僕たちは家にいて、家ですべてのことを行っている」

「いくつかの都市は緊急事態宣言を受けている。すでに(リーグ再開は)3回延期しているけど、今回は2カ月延期した。6月上旬にすべてがうまくいくことを祈っている。最も重要なのは国が良くなり、健康も良くなり、サッカーを観られるようになることだ」

しかしながら、日本も事態が変化し大阪府は緊急事態宣言が発令(後に全国的に緊急事態宣言)。G大阪は、トップチームおよびU-23チームの活動を停止している状況だ。

アデミウソンは、ブラジルに帰国したいという願いではしなかったとのこと。Jリーグ再開に向けて準備を進めるという。

「クラブは4月30日をトレーニングに戻る日に設定した。しかし、少数の選手だけが戻ることになると思う。少数の選手だけでトレーニングし、5日間トレーニングしたら2日休むという感じだ。来週からはより多くの選手、そしてその繰り返しだ。うまくいけば改善が続き、チーム全体が戻ってくると思う・来月中旬か来月末に向けてみんなでトレーニングしていきたい」

「僕はブラジル帰国を求めることはしなかった。リーグが中断した時、20日間の間隔を置いた。日本ではそれほど深刻ではなかった。オリンピックもあり、世界に落ち着きを印象付けたかったのだと思う。10日経つと、さらに20日間の延期が決まり、その後も日付が確定しなかったので帰ることはできなくなった」

「この2カ月でフライトで帰国することは不可能だ。今戻ることはできない。僕たちは契約を結んでおり、クラブを離れることを求めなかった。僕たちはリーグが再開することを念頭に置いている。この国で待ち続け、求められていることを行い、戻ってくる時を待っている」

また、不要不急の外出を避けるため、在宅することが多くなった今、自宅での過ごし方についても明かしている。

「1番は映画を観ることだ。僕は一日中映画を観て過ごしている。一日に一度観ただけで格好いいと思った。今の僕は午後の間ずっと映画を観て、トレーニングを行い、また映画を観る。一番欲しかったものが手に入ったよ」

「料理の仕方は分からないけど、料理をしなくてはならない。料理は時間が経つのでいいね。料理は好きだけど、やり方は分からない。日本語を勉強することもある。3日続けて勉強することもあるけど、1カ月勉強しないこともある。最も時間を費やしているのは映画を観ることだ」

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