40歳のG大阪・遠藤が金字塔!楢崎氏に並んだJ1最多631試合出場

明治安田J1第1節最終日(23日、日産スほか)「明治安田生命Jリーグ」は4試合が行われ、G大阪は昨季王者の横浜Mを2-1で破った。MF遠藤保仁(40)が元日本代表GK楢崎正剛氏の持つJ1最多出場記録の631試合に並んだ。昨季2位のFC東京は清水に3-1で逆転勝ち。13年ぶりにJ1に復帰した横浜FCは、神戸と1-1で引き分けた。52歳のFW三浦知良はベンチ入りしなかった。

黙々とピッチに立ち続けた40歳が、大記録に花を添えた。G大阪のMF遠藤が、楢崎のJ1最多記録に並ぶ631試合出場。昨季王者を破る番狂わせに一役買った。

「うれしい。(楢崎)正剛さんの偉大さを痛感している。これだけ試合に出る大変さが分かるのは僕と正剛さんだけ」

淡々とした口調に誇らしさがにじむ。開幕戦先発は自らのJリーグ記録を更新する21年連続。その信頼を裏切らず、的確な状況判断で主導権を渡さなかった。ボランチは遠藤1人で始まったが、自ら進言して前半途中に2人に。トップ下で自在に動き回る横浜MのMFマルコスジュニオールを封じ込めるためだ。

「ヤット(遠藤)がいることで試合が落ち着いた」。9年ぶりの開幕白星スタートに宮本監督はうなずいた。パスをつないで攻める相手に対し、前線から圧力をかけた。前半6分には相手GKのトラップミスを見逃さず先制。同34分には相手のDFラインが高いと見るや、背後に長いボールを蹴り、クロスから追加点を奪った。

くしくも、遠藤のプロデビュー戦(当時は横浜F所属)は1998年3月21日の開幕節、日産スタジアムでの横浜M戦だった。「第一歩を踏み出した場所。巡り合わせなのか分からないが、勝ててよかった」。プロ23年目。日本代表でも最多152試合に出場したベテランは「サッカーが楽しい。目の前に敵がいる限りは負けたくない」と話す。確かな技術、約12キロを走り切る体力に陰りは見えない。次は記録更新が懸かるホームでの仙台戦。まだまだ第一線で体を張り続ける。

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