G大阪の“対策”に屈する形で敗戦した横浜FMの扇原…「まだまだ甘いというところが出た」

「かなり対策を練ってきているなと思ったし、プレーの選択一つひとつに統一感があった。そうやってくると分かっていたことなので、それに対して自分たちがやり方を変えずにしっかりと自分たちのサッカーができていれば後半のようにチャンスもたくさん作れるし、点も取れると思っていた」

昨年、アンジェ・ポステコグルー監督が掲げるアタッキングフットボールを貫き、圧倒的な強さで15年ぶりのリーグ優勝を果たした横浜F・マリノスが、2020シーズンの開幕戦で敗れた。扇原貴宏が試合後にこう話したように、相手が対策を講じてくることは誰もが分かっていたが、それに対し選手たちは口々に「自分たちのサッカーができれば負けない」という揺るぎない自信を持っていた。

しかし、開始6分に伊藤槙人のバックパスを朴一圭がトラップミス。ハイプレスを仕掛けていたガンバ大阪の矢島慎也にボールを奪われると、倉田秋にゴールを許してしまう。さらに34分には、ロングボールから倉田がボールを運び、最後は矢島に決められた。ダブルボランチの左に入っていた扇原には、「距離感だったり、サポートの速さがいつもよりみんな重たい」と見えていたという。「前半は相手のプレスも前からどんどん来ていたし、それで自分たちのミスも多かったというのもある」と分析した。

それでも前半のシュート数で言えば、横浜FMの9本に対し、G大阪は8本。チャンスを作れていないわけではなかった。事実、扇原も「抜けた時は落ち着いてボールを回せていた」と語ったが、「その回数が少なかった」と悔やんだ。

「自分たちの流れで90分できる試合ばかりではないので、失点しないことがまずは大事。悪いなりに失点しないこととか、2失点目をしないことが大事だった。悪いなりに我慢できれば良かったが、(それができなかったのは)まだまだ甘いというところが出たのかな」

後半には“らしさ”を取り戻した横浜FM。65分には喜田拓也を下げてエリキを投入。「やったことないシステムだったので、一発本番みたいなところもあった」と中盤の形を変えて扇原はアンカーへ。「攻撃的になったのでしっかりと後ろからシンプルにボールを叩いて、前線の選手を生かそうと思っていた」という言葉どおり、センターバック2人とGK、そして扇原以外が待つ前線へ、ボールを奪ってはシンプルに供給し続けた。その結果生まれたのが、74分のマルコス・ジュニオールのゴールだった。

「本当に決めるところを決めていれば追い付けたし、逆転もできた試合だと思う。前半の入り方だったり、ゼロックス杯の時もそうだったけど、ゲームの入りさえ間違えなければ、90分やっていると自ずと自分たちの流れになってくるという自信はあるので、そこはやっぱりもったいない入りをしてしまった。そこを、みんなでどう我慢するのかは、今後の課題かなと思います」

1-2での敗戦。連覇を狙う横浜FMにとっては痛い黒星スタートとなったが、それでも、選手たちに焦燥感や落ち込んでいる様子は見られない。「自分たちのサッカーをやれば勝てる」。昨年、切磋琢磨して作り上げたサッカーへの揺るぎない自信が、今年もチームを後押ししてくれるに違いない。

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