「前から後ろまでやってくれと」G大阪MF小野瀬、攻守に走り抜いた90分
[2.23 J1第1節 横浜FM1-2G大阪 日産ス]
90分間上下動を繰り返した。ガンバ大阪は攻撃時は4バックながら守備になると右サイドのMF小野瀬康介が最終ライン近くまで下がってディフェンスに参加。対面となる左サイドバックのDFティーラトンが中に絞りながらビルドアップに参加する横浜FMの攻撃に対し、「5枚にならないように」(小野瀬)前からプレッシャーをかけつつ、左ウイングのFW遠藤渓太にも要所要所で右サイドバックのDFオ・ジェソクとマークを受け渡しながら対応した。
「マリノスは特徴のあるビルドアップをする。ウイングバックのスタート位置だけどウイングのようにプレーしてほしいと言われていた」。横浜FMの攻撃の起点となる相手の左サイドを封じ、昨季王者の攻撃力は半減。後半は押し込まれる時間も長かったが、最後まで運動量を落とさず、球際でも泥臭く戦い抜いた。
守備の献身性でも攻撃のアイデアでも存在感を見せた小野瀬。「(攻撃で自分の)特徴を出せるシーンは少なかったけど、チームが勝つのが第一優先」。得点に絡むという部分で満足はできなかったが、「前から後ろまでやってくれというのは言われていた。そこはできたかなと思う」と充実感も漂わせた。