【ACL】G大阪、耐えたドロー シュート17本浴びるも韓国王者を0封 スポーツ報知 8月27日(木)7時2分配信

◆アジア・チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦 全北現代0―0G大阪(26日、韓国・全州W杯競技場)

【全州(韓国)26日=金川誉】2008年王者のG大阪は敵地で全北現代戦と0―0と引き分けた。アウェーでペースを握られたが、後半システムを変更し リズムを取り戻すなど、必死の戦いで第2戦に望みをつないだ。また、24日に蘭夫人(23)が妊娠6か月であることを公表した日本代表FW宇佐美貴史 (23)は無得点。後半30分に警告を受け、9月16日にホーム・万博で行われる第2戦は出場停止となった。

完全アウェーの戦いを、無失点で耐え抜いた。Kリーグ首位を走る全北現代とのスコアレスドロー。ホームの大声援を受け、韓国勢特有のフィジカルの強さ、 激しさを前面に出す相手の猛攻を何とかしのぎ切った。MF明神が大きく腫れた右目付近を氷で冷やしてバスに乗り込むなど、選手たちはダメージや疲労感も漂 わせた。そんな激闘を、長谷川健太監督(49)は「押し込まれる展開が多かったが、受けずにしっかりと戦えた」と振り返った。

執念のタクトをふるった。長谷川監督は、本職はセンターバックのDF丹羽を右サイドバックに配置。相手の左サイドMFレオナルドを抑える手を打った。さ らに、後半開始からMF倉田をトップ下に投入して4―4―2から4―2―3―1にシステムを変え、ペースを奪い返すなど必死の采配をみせた。指揮官は「倉 田を入れてリズムをつくってくれて、攻撃の形も非常に出せた」と修正に手応えをみせた。

宇佐美も「相手に主導権を80分くらい握られていた。その中で引き分けたのは悪くない結果」とうなずいた。2トップの一角で先発し、後半左サイドハーフ に移っても相手MF崔テツ淳が密着マーク。「予想外。あれだけぴったり付かれるのは珍しい」と戸惑い、蘭夫人の妊娠6か月公表後の初ゴールはお預け。次戦 は出場停止で「祈るしかない」と切ない表情をみせた。

勝てばベスト4進出が決まる第2戦はエース不在。0―0なら15分ハーフの延長戦だが、1―1以上の引き分けではアウェーゴールの差で負け。08年以来のアジア制覇へ向け、乗り越えるべき大きな関門を迎える。

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