【2020Jリーグ大予想】柏が混戦で再び奇跡を起こす

【2020Jリーグ大予想・瀬谷宏記者】本紙サッカー担当記者が新シーズンの行方を占う「2020年Jリーグ大予想」。群雄割拠のJ1を制するのはどのクラブか。ベテラン記者が絞り出した“答え”とは――。

J1は昨季同様の混戦だろう。戦力面で王者横浜M、FC東京、神戸の力が際立っているのは認めるが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)との両立という壁が立ちはだかる。2チーム分の戦力が必要と言われる中、J1で実力を発揮できるかは未知数。それだけに優勝はこの3チーム以外から考えたい。

ミラクル再び――。優勝はズバリ柏だ。ネルシーニョ監督(69)のもとで昨季J2を制した昇格組だが、11年に昇格即優勝の快挙を成し遂げた時と状況が似ている。当時はMFレアンドロドミンゲス、DFジョルジ・ワグネルといった良質の外国人が日本人選手とかみ合い、安定した戦いを披露。今季は1試合8得点の怪物FWマイケル・オルンガ(25)、J1で実績のあるFWクリスティアーノ(33)がチームを引っ張る。昨季長崎でJ2得点ランキング日本人トップのFW呉屋大翔(26)を獲得し、東京五輪代表候補のDF古賀太陽(21)ら日本人が脇を固める。昨季の大分のように、昇格組でもコンセプトが浸透していればJ1で躍進できる。今季の柏の戦力は明らかに大分より上。何より、ネルシーニョ監督が持つ優勝経験は大きな強みだ。

FWオナイウ阿道(24)を獲得して戦力に厚みが増した横浜Mも優勝争いに加わるのは必至。ACL不参加組では川崎が有力だが、4年目になる鬼木達監督(45)体制がマンネリになる可能性も否定できない。DF昌子源(27)を獲得したG大阪も前評判は高いが、すべては宮本恒靖監督(43)の采配次第。それならばスペイン人の名将ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(62)の戦術浸透が期待できるC大阪が上だろう。

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