G大阪、またも公式戦初戦飾れず 宮本監督「奪いにいく姿勢足りない」/ルヴァン杯

ルヴァン杯第1節で、G大阪は柏に0-1で敗戦。これでG大阪は3年連続、公式戦最初の試合は黒星発進となった。宮本恒靖監督(43)は選手に戦う姿勢を求め、23日のリーグ開幕戦ではMF遠藤保仁(40)らの先発起用も示唆。1週間で選手を見極め、スタートダッシュを図る。

降り続く雨を吹き飛ばす1点を、最後まであげることなく敗れた。宮本監督は声を絞り出した。

「ボールを奪いにいく姿勢が足りなかった。何がそうさせたのかは、選手に聞かないとわからないが…」

警戒していた柏の速い攻撃から中央を破られ、前半24分、FWオルンガに先制弾を許した。後半38分にはCKからDF新里のヘッドでネットを揺らしたが、遠藤がGKの視界を遮ったと判定されてノーゴール。試合後も審判に抗議し、スタジアムは審判へのブーイングに包まれた。

3年目の宮本監督は今季タイトル獲得の目標を公言し、スタートダッシュを掲げたが、これで3年連続、公式戦初戦を黒星で迎えた。アンカーの位置にMF井手口陽介(23)を起用するなどキャンプから準備してきた策は、高い位置で奪いにくる柏の守備の前にうまく機能せず。ビルドアップに苦慮した。

ただ遠藤が入った後半途中からはパス回しのテンポが修正され、シュート9本が生まれたことは、リーグ開幕戦に向けての試金石にもなる。「アンカーの位置は全てを兼ね備えていないといけない。起用する選手を見極めたい」と指揮官も話したが、王者横浜Mとアウェイで迎える23日の第1節へ、40歳を迎えた鉄人が違いを見せたのは好材料だ。

DFリーダーとしての期待が高まるDF昌子源(27)も、難しい状態ではあるが開幕戦へ向け準備中。出鼻こそくじかれたが、この1週間が貴重な修正期間になる。90分間集中を切らさず、足を止めない姿勢は見せた。これを価値ある1敗に変え、リーグ開幕戦で再びアクセルを入れる。

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