【G大阪】ルヴァン杯開幕直前レポート。注目はハイプレスと“新2トップ”
G大阪は15日、大阪府吹田市内で今季初の公式戦となるルヴァン杯・柏戦(16日・パナスタ)に向けた前日練習を行った。宮本恒靖監督(43)は「しっかりとキャンプからやってきた。公式戦が始まる前に(戦術浸透度としては)8割ぐらいまでいけばいいな、と考えていたところに対して、9割ぐらいは進んでいる。みんなの取り組みも意欲的でしたし、公式戦で出せれば」と、充実したプレシーズンを過ごしたチームに期待を寄せた。
今季はチーム全体で高い位置から守備を行うハイプレスを取り入れ、より“攻撃的な守備”をテーマにキャンプから取り組んできた。宮本監督は「全部が全部、前でとれるとは思っていない。スコア、状況など判断は必要。でも(プレスをかける)高さはどうあれ、ボールを奪うんだ、というところを持っておかないと」と説明。GK東口は「ハイプレスの意識があれば、押し込まれたときでも相手へのプレッシャーが変わってくる。今までプレッシャーにいけずシュートを打たれていたところが、意識があることで1歩2歩、相手に近くなっていると思う」と明かした。新加入のDF昌子はいまだ右足首痛のため、ルヴァン杯開幕には間に合わなかったが、昨季は守備に課題を抱えたチームに、新たな意識が浸透しつつある。
攻撃の軸は「15得点10アシスト」と計25得点への直接関与を目標に掲げるFW宇佐美。「25得点0アシストでもいいんですけど、できれば両方2桁に乗せたい。チームが上に行くためには、そのぐらいは必要」とエースとして確かな自覚を持って今シーズンに臨む。2トップの相棒は、昨季主に右のウイングバックを務めたMF小野瀬が務める可能性が高い。今オフ、昨季のJ1王者・横浜Mからオファーを受けながら残留を選んだ小野瀬は「どこで出ようが、守備もしますし得点も狙う。このチームでタイトルを取るために残りましたし。目標は10(得点)10(アシスト)」と語る。アグレッシブな守備から、高い能力を誇る2トップを中心にどうゴールを奪っていくか。5年ぶりとなるタイトル獲得を目標に掲げ、G大阪が新たなシーズンのスタートを切る。