【J1採点&寸評】湘南×G大阪|MOMは調子を取り戻してきたG大阪のストライカー!! 8戦未勝利の湘南はいよいよ窮地に…

湘南――今節も複数失点を抑えることができず
[J1・30節]湘南0-3G大阪/11月3日(日)/Shonan BMWスタジアム平塚

【チーム採点・寸評】
湘南 5
早い時間帯に失点し、さらに45+1分に追加失点と、前半のうちに2失点を喫しビハインドを広げてしまったことがゲームを難しくした。シュートはG大阪の15本に対し16本を放つも決め切ることができず、決定力不足が課題に。8戦未勝利で5連敗となった。

【湘南|採点・寸評】
GK
1 秋元陽太 5
26分のアデミウソンのシュートや終盤のパトリックとの際どい1対1を好セーブで防ぐなど随所に活躍を見せたが、3失点を抑えることができず無念。

DF
13 山根視来 5(61分 OUT)
緩急のある縦パスや自らドリブルで相手陣内深くまで持ち上がるなど攻撃にも貢献。岡本とのコミュニケーション不足から、序盤のセットプレーで相手に先制点を与えてしまった。

4 坂 圭祐 5
持ち前のジャンプ力で宇佐美にヘディングで競り勝ち、身体を張って守備に奮闘したが、遠藤と宇佐美の巧妙なパスワークに対応できず、相手に2点目を与えてしまった。

8 大野和成 5
アデミウソンとの球際などで対人の強さを発揮。終盤には、機を見て前線へ積極的に攻撃参加するなど、主将としてプレーでもチームを牽引したが、結果にはつながらなかった。

6 岡本拓也 5.5
右サイドから緩急長短さまざまなクロスを供給し、自らもチーム最多タイの3本のシュートを放つ。61分に古林が入ってからはひとつ下がり、右のCBを担った。

18 松田天馬 5.5
幾度も球際の強さを発揮して、72分には相手のパスカットからカウンター。ドリブルで持ち上がり、攻撃の起点となった。

19 金子大毅 5
攻撃時に横パスでチームの縦への推進力を消してしまうシーンも。全体的に攻撃の起点とはなり得なかった。

5 杉岡大暉 5.5
上下動を繰り返し、左サイドを活性化。対峙する小野瀬とのマッチアップを制して幾度となくクロスを供給し、プレースキッカーとしても好機を創出。

湘南――自動降格圏の17位松本とは勝点2差に…
FW
2 菊地俊介 4.5(HT OUT)
果敢に前へ行く攻めの姿勢を見せたが、逆に相手にスペースを与えてしまい、カバーもうまくできなかった。前半でピッチを後にする。

9 指宿洋史 5(75分)
相手DFをふたりかわして放った33分のシュートや、53分に杉岡の絶妙なフリーキックを良い位置で合わせたヘディングなど、チャンスが多かっただけに決め切りたかった。

11 山﨑凌吾 5.5
今節はシャドーの位置で先発。攻守に献身的に走り、87分の反転シュートやロスタイムにパスカットから攻撃の起点になるなど好機をつくったが、得点にはつながらなかった。
交代出場
MF
7 梅崎 司 5.5(HT IN)
前半で退いた菊地に代わり、シャドーの一角に。セットプレーやミドルなど果敢にゴールを狙う前向きな姿勢が見られた。

MF
50 古林将太 5.5(61分 IN)
山﨑のパスカットから野田、古林へと、次々に前の選手を追い越しながら縦につないでいった終盤のシーンは、湘南らしさが見られた数少ないシーンのひとつ。ゴールを決めたかった。

FW
15 野田隆之介 ―(75分IN)
交代早々の78分に攻撃の起点となり、終盤には山﨑と古林との連係でアグレッシブな攻撃を展開するなど、流れに変化をつけた。

監督
浮嶋 敏 5
複数失点を抑えることができず、得点力のアップもできなかった。ただ、直近3試合は4~7本だったシュート数が16本と、フィニッシュまで展開できる機会が大幅に増えたことは収穫か。

G大阪ーー遠藤がアンカーで試合を統率
【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
前線からのボール奪取、緩急を織り交ぜたパスワークで湘南を翻弄。主力の倉田が不在のなか、3試合ぶりの先発でアンカーを務めたベテランの遠藤が試合をつくり、本調子を取り戻している宇佐美の活躍などで複数得点と完封を収めた。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
クロスボールをキャッチし、セットプレーでも積極的なセーブを披露。湘南の16本のシュートに落ち着いて対応し、安定したパフォーマンスでクリーンシートに。

DF
4 藤春廣輝 6
パスカットから素早いパスで前線の宇佐美へつなぎ、50分のゴールを創出。相手陣内深くまで攻撃参加もした。

5 三浦弦太 6
主将として最終ラインを統率。身体を寄せて相手のシュートコースを制限するなど、完封に貢献した。

15 菅沼駿哉 6
20節以来10試合ぶりに先発出場。右サイドをドリブルで駆け上がり、自陣ではセカンドボールを拾うなど攻守で躍進した。

19 キム・ヨングォン 6
186㌢の長身を生かしてセットプレーではヘディングで対応したり、相手のクロスボールを回収するなど、危険の芽を何度も摘んだ。

MF
7 遠藤保仁 6.5(81分 OUT)
アンカーとして先発し、遅攻や速攻、多彩なアイデアでチームを牽引し、ゲームをコントロール。経験値の違いを見せた。

8 小野瀬康介 6.5
10分、右CKから相手DFの連係ミスによるこぼれ球に冷静に対応し、右足を一閃。先制点を奪った。

G大阪――MOMは3得点に絡んだストライカー!
15 井手口陽介 6
両チーム最長の12.587㎞の走行距離を記録。縦横無尽にピッチを駆け、攻守に貢献した。

21 矢島慎也 6
55分の金子から岡本へのパスカットや、球際の強さなどで幾度とボール奪取に成功し、マイボールに。

FW
9 アデミウソン 6.5(81分 OUT)
前からアグレッシブにボールを奪いに行き、奪ってからの速攻や4本の強烈なシュートで湘南ゴールを脅かした。

MAN OF THE MATCH
33 宇佐美貴史 7(68分 OUT)
小野瀬の先制点につながった10分の右CKでキッカーを務め、前半ロスタイムに遠藤との絶妙なパスワークから追加点、50分にはカウンターでダメ押しと、3得点すべてに絡む活躍を見せた。
交代出場
FW
39 渡邉千真 6(68分IN)
宇佐美に代わって途中出場。枠内を捉えた74分のシュートなどフォワードとしてしっかり存在感を見せた。

FW
18 パトリック ―(81分IN)
アデミウソンに代わって途中出場。出場時間は短いながらも、惜しくもポストに嫌われた強烈なヘディングなど、大型ストライカーは充分に脅威となった。

MF
11 ダビド・コンチャ ―(81分 IN)
遠藤に代わって途中出場。見せ場は少なかったが、左サイドからクロスを送るなど追加点を貪欲に狙った。

監督
宮本恒靖 6
脳震盪と左頬骨骨折により離脱中の倉田の穴をどう埋めるのか、2週間のトレーニングでいろいろな組み合わせを試したなかでの人選、そして、「“多く”を見れる能力がこの試合には必要だった」と3試合ぶりに遠藤を先発起用した采配がズバリだった。

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