「熱気は同じ。違うのは…」ガンバの“新助っ人”スサエタが語る「バスク」と「大阪」のダービーの違い

「やられてはいけない形で失点してしまった」
熾烈な残留争いに巻き込まれているガンバ大阪が、9月9日に契約を結んだのがマルケル・スサエタだ。『サッカーダイジェスト』では、加入して約1か月が経ったこの元スペイン代表MFの単独インタビューを実施。そのなかで、ここまで出場した2試合について語ってくれた。

まず、83分に交代で出場し、J1デビュー戦となったサガン鳥栖戦(9月14日に行なわれた26節)については、こう振り返った。

「残留争いの直接対決だったので大事なゲームだったし、勝点3を獲ることしか考えてなかった。僕が入ってすぐに(渡邉千真の)ゴールが決まり、嬉しかったね。サポーターの雰囲気は、予想以上だった。最後まで熱い声援を送ってくれて、ファンと一緒に掴んだ勝利だったと思う」

28日に行なわれたセレッソ大阪とのダービー(27節)では、4‐4‐2の右サイドハーフで初スタメン。フル出場で鋭いシュートを放つなど時折存在感を見せたが、結果は1-3の完敗だった。

「絶対に負けられない試合だったので、もちろん残念だよ。主導権はガンバが握っていたのに、(カウンターとセットプレーという)警戒していた、やられてはいけない形で失点してしまった」

スサエタは、トップチームだけでも12年に渡ってプレーしたアスレティック・ビルバオ時代、レアル・ソシエダとの「バスク・ダービー」に16試合出場し、2ゴールを挙げている。

その“ダービー常連者”は、C大阪戦の雰囲気をどう感じたのだろうか?

「大阪ダービーは、ソシエダ戦と同じぐらいの熱気があった。両チームのサポーターが、最後まで大声援を送っていたからね」

そう語ったうえで、スペインで経験したダービーとの違いも語っている。

「違うのは、試合当日までの盛り上がり方だね。向こうでは、1週間前から街全体がダービーの話題で持ち切りになる。絶対に負けるなよ、そういう雰囲気になっていくんだ。日本に来たばかりで、僕がまだあまり外に出ていないから、わからなかっただけかもしれないけどね(笑)」

いずれにしても、宿敵との一戦を落としたG大阪は、プレーオフ圏の鳥栖と3ポイント差の14位と、依然として厳しい状況が続いている。

百戦練磨のスサエタをして「予想以上の声援だった」というサポーターに、次節こそ白星を届けられるか。10月4日に行なわれる札幌戦、この14番の活躍に期待が懸かる。

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