【G大阪】採点&寸評 倉田の執念ゴール、井手口の復帰もかすむ3戦連続ドロー

◆明治安田生命J1リーグ第22節 G大阪1―1広島(10日、パナソニックスタジアム吹田)

G大阪は元日本代表MF倉田秋(30)が後半44分に先制ゴールを奪ったが、同ロスタイムに広島FWレアンドロ・ペレイラ(28)に決められ、3戦連続のドローに終わった。この試合では今夏復帰した元日本代表MF井手口陽介(22)が、後半35分に途中出場。しかし1点を守り切ることができず、宮本恒靖監督(42)はわずかな残り時間に時計を進めるプレーができなかったチームに「冷静さが欠けている」と表情を曇らせた。

9日にはFW食野がマンチェスターCへの電撃移籍が発表され、今夏だけで9人の選手が流出したG大阪。宇佐美、この試合は前所属・広島との契約上の問題で出場できなかったパトリック、井手口とかつての主力を獲得して巻き返しを図るが、波に乗れない試合が続く。倉田は「本当にもったいない。リードしてからは、にやれたはず。(数多くが移籍し)チームが新しくなった分、やるべきことを、もう一度再確認しないと」と語っていた。

以下は採点&寸評

宮本恒靖監督【5・5】

広島相手に前からはめる守備が機能し、試合の主導権を握ることには成功した。

GK〈1〉東口順昭【6・0】

味方のミスをビッグセーブでしのぎ、厳しくげきを飛ばす姿も頼もしい限り。失点はノーチャンスだった。

DF〈5〉三浦弦太【5・5】

高さ、スピード、申し分なし。あとはDFリーダーとして周囲への影響力をどれだけ出せるか。

DF〈19〉金英権【5・5】

直接FKは可能性を感じなかったが、攻撃的なセンスも発揮し始めた。

DF〈27〉高尾瑠【5・0】

失点は高さの不利を突かれたが、せめてFWに体は当てたかった

MF〈8〉小野瀬康介【5・5】

目を覆いたくなるようなボールロストもあったが、先制点につながるシュートでひと仕事。

MF〈10〉倉田秋【6・5】

両チーム最多の走行距離をマークし、攻守に存在感。その中で終盤に先制点と、文句のつけようがない。さすが10番。

MF〈21〉矢島慎也【6・0】

決定的なひと刺しのパスはなかったが、スライドの素早さなど守備の強度は高まっている印象がある。

MF〈29〉高江麗央【6・0】

高い機動力で黒子役をこなし、周囲を輝かせた。目立ちはしなかったが、中盤を機能させた。

MF〈34〉福田湧矢【6・0】

守備面での進化が著しい。的確な絞りでピンチを防いだ好プレーが2度ほどあった。

FW〈33〉宇佐美貴史【5・50】

チーム最多のシュート3本。やはりシュートを打たせるのが一番怖い選手だが、決めることはできなかった。

FW〈9〉アデミウソン【5・5】

ロストマシーンだった前節とは違い、丁寧にボールを収めてチャンスを広げた。しかしシュートは0本。まだ能力を最大限発揮する形が見えてこない。

途中出場

MF〈39〉渡部千真【―】

評価するほどのプレー機会がなかった。

MF〈15〉井手口陽介【―】

約1年半ぶりのJ復帰。まだコンディションは万全でなない模様。厳しくみれば、ロスタイムの失点につながったクリアは短かった。

MF〈17〉鈴木雄斗【―】

時間短く採点なし。

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