ガンバ遠藤“逆転の発想”22年間第一線で活躍「ケガは友達」

◇明治安田生命J1第21節 G大阪2-2神戸(2019年8月2日 ノエスタ)

G大阪のMF遠藤は不思議な選手だ。チームで最も長い11年間、一緒にプレーしているMF倉田は「マッサージくらいはしていますが、あんまり(努力を)見せないんですよね。自宅でやっているのか分からないですけど…」と遠藤のピッチ外での汗を知らない。大きなケガもなく22年間、第一線で活躍してきた秘訣(ひけつ)を本人に聞いても「こればかりは分からないです。ケア?何かしているわけではない」とけむに巻く。

面白い表現をしたのはDF藤春だ。昨年、ある選手が負傷した際に遠藤は「そんなんケガちゃうやろ」と言い「ケガは友達やからなあ」と笑い飛ばしたという。プロは負傷には敏感になるものだが、背番号7にとって捻挫や打撲などのケガは当たり前で、付き合っていくものという“逆転の発想”があった。「それを聞いた時は凄い、格好良いなと思った」と藤春も感服する。

もちろん、隠れた努力もあるだろう。だが負傷を深く考えすぎない、常人とは違う感性がピッチに立ち続ける一因になっている。

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