G大阪 宇佐美劇的“ただいま弾”手応えドロー「もっと上に行く」

◇明治安田生命J1第20節 G大阪2―2名古屋(2019年7月20日 豊田ス)

8試合が行われ、G大阪はドイツから3年ぶりに復帰したFW宇佐美貴史(27)が同点弾を決めた。1点を追う後半アディショナルタイムに頭で決め、名古屋と2―2で引き分けた。首位のFC東京、2位の横浜は快勝。鹿島は勝ち点を37とし、試合のなかった川崎Fを抜いて3位に浮上した。

覚悟を持って帰国した男の“所信表明”だった。1点を追う後半アディショナルタイム、右からのクロスに飛び込んだのは宇佐美。土壇場で同点ヘッドを叩き込んだ。

「(ヘディングは)予想外でしたが一つ出たことはポジティブ。あのまま負けるよりは勝ち点1を拾えたのは良かったと思います」

今夏ドイツから3年ぶりに古巣に復帰。昨季在籍したデュッセルドルフはシーズン途中からフィジカルを生かしたスタイルに変更し、徐々にポジションを失っていった。自身は「そこにフィットできなかった」と口にするが、それでも慣れない戦いに順応しようと抗い続けた。ドイツでもがいた時間は、決して無駄ではなかった。

前半は2トップの一角、後半途中からはインサイドMF、最後はトップ下と1人3役をこなした。宮本監督はフィニッシャーだけではなく、潤滑油としての役割も要求。宇佐美も「僕がしっかり(パスを)出せれば次の人が攻撃しやすくなる。ガツガツと得点を取りにいくよりも、そっちの方がチームにプラスになる」と前向きだ。

「コンディション、試合勘、試合体力も上がってくる。まだ伸びしろを残している。ガンバももっと上にいくチームと思っている」

復帰を決めた理由の一つは、低迷する古巣への憂い。チームは11位と苦しんでいるが、ここから宇佐美が上げていく。

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