G大阪食野がロスタイムV弾「やっと取れた感じ」

<明治安田生命J1:G大阪1-0湘南>◇第16節◇22日◇パナスタ

ガンバ大阪の「浪速のめっし」FW食野(めしの)亮太郎のロスタイム弾で4試合ぶりの勝利を飾った。

引き分け目前の状況で「浪速のめっし」は鋭いドリブルで敵陣に切り込んだ。互いにせめぎ合うタフな展開、食野は相手守備陣の変化を見逃さなかった。「だいぶ足がもつれてるなと1度、切り返した時に感じた。もう1回やってやろうと」。中央まで運び鋭いターンで右足を振り抜き、劇的な決勝弾は生まれた。

ベンチスタート。「スタメンじゃなくて若干悔しい思いがあったけど、1点取れば自分がヒーロー。気持ちを切り替えられたのがよかった」。控えている間も自身が入った時をイメージしながら戦況を見つめた。「前を向いて仕掛けられる得意な展開。(試合に)入ったらおいしいな、と」。宮本監督は「期待通り。ゴールまで持っていったのが成長を感じる」と育ったチルドレンに目を細めた。

深刻な得点力不足にあえいでいた。この試合を含めて11試合連続1得点以下。降格圏であえぐ中、救世主のように食野が現れた。「勝利につながるゴール」が口癖で「FWはゴールを取ってなんぼ。取れなければ外されますから」と言い放つ生粋のストライカー気質が頼もしい。試合後は「やっと取れた感じ。ようやく自分のゴールで勝利に導けた」と笑顔をはじかせた。

アデミウソンとスタメンの座を争う。食野は「(ファン・ウィジョを含め)自分は2人とは違うタイプ。まだまだ足りない」と現状を冷静に見つめ、戦う武器としてドリブルを磨く。「ドリブルのキレにこだわってやっている。最近できてきて自信になりました」。本家メッシ級に武器を磨き上げ、ガンバのエースの座を目指す。

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