ハリルの秘密兵器 倉田「人と違うプレーの質出す」 日刊スポーツ 8月5日(水)8時9分配信

東アジア杯韓国戦に挑む日本代表は4日、中国・武漢市内で公開練習を行った。

今大会で日本代表に初招集されたG大阪FW倉田秋(26)が、代表定着を目指す。Jリーグ屈指の下部組織であるG大阪ジュニアユースから育った生え抜 き。各世代別代表を経験したが、トップでは結果を残せず、2度期限付き移籍した。今日5日の韓国戦で初先発が濃厚。苦労をバネにA代表まで上り詰めたハリ ルジャパンの秘密兵器に迫った。

憧れは現実となった。ハリルホジッチ監督に「運動量が多い」と評価され、日本代表の座をつかんだ。

「ガンバで、ハル(藤春)丹羽ちゃんが呼ばれて。最初は『自分の方がいいのに』って悔しい思いがあった。自分も代表の自信が必要だと思っていた」

G大阪のジュニアユースに入団後、順調に昇格。各世代別代表にも選出されたが、トップでは成果を出せず、10年千葉への期限付き移籍で現実を知った。

「ここで試合出られへんかったら『サッカーやめたろかな』って思ってた。でも当時監督の江尻さん(千葉U-18監督)の練習が真夏のキャンプで3部練習。(体感温度が)40度ぐらいの砂の坂道をダッシュする。最後まで走りきる体力をつけさせてもらった」

さらに、11年にはC大阪へ期限付き移籍した。

「人生の分岐点。A代表を意識しだしたのは、このとき。セレッソに移籍直後、当時もう結婚していた乾の家に泊めてもらっていた。奥さんにご飯作ってもらって。間近で代表で活躍する乾のことを見ていたのが大きかった」

腐らず努力を続け、プロ入り8年たってA代表まではい上がった。

「ここで終われば意味がない。代表定着できるように、人とは違うプレーの質を出していく」

新・ハリルチルドレンとして、その出番を待つ。

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