G大阪が決勝点シーンで猛抗議も… MFエヴェルトンの来日初ゴールで浦和が1-0勝利

前半終了間際にG大阪DF藤春が負傷するアクシデント、そのままDF米倉と交代

 Jリーグにおける“ナショナル・ダービー”とも呼ばれるガンバ大阪と浦和レッズの顔合わせとなったJ1第7節の一戦が14日に吹田スタジアムで行われた。白熱した好ゲームが展開され、浦和が後半42分にMFエヴェルトンの来日初ゴールで決勝点を挙げて1-0で勝利した。

G大阪はMF遠藤保仁とMF今野泰幸でダブルボランチを組み、FWアデミウソンとFWファン・ウィジョが前線に並ぶ4-4-2を選択。一方の浦和は直近の公式戦、全北現代(韓国)戦から続き、リーグ戦としては3試合ぶりの3バックを選択。右ウイングバックにMF橋岡大樹、左にMF山中亮輔が起用された。

全体に最終ラインから前線へ向けて浦和が上手くボールを運ぶ回数が多かったものの、攻撃の最終局面に迫力を欠いた感が否めずになかなかゴールへ迫れない。一方のG大阪は浦和の守備陣にボールをカットされる場面が目立ったものの、強力2トップはゴールの予感を漂わせながらゲームが進む。

そうしたなかでアクシデントが起こったのが前半44分だった。後方から全速力でオーバーラップを掛けたガンバのDF藤春廣樹の突破を浦和DF森脇良太も全力で追いかけてスライディングでボールをカットすると、トップスピードに乗った同士の接触で藤春は激しく転倒。ダメージが大きく、そのままDF米倉恒貴との負傷交代となった。前半はそのままスコアレスで終了した。

右CKから流れたボールをエヴェルトンが決勝弾 協議の末にゴール判定

 後半に入ると立ち上がりはガンバペースで進み、決定機が訪れたのは同8分だった。遠藤の右コーナーキックを今野がマークを振り切りながらヘディングで叩いたシュートはゴール枠に飛んだが、浦和GK西川周作が鋭い反応でセーブして先制点とはならなかった。

ボールを前線に運びながら決定機にまで持ち込めない浦和は同29分、山中のピンポイントクロスに中央へ進出したMF柏木陽介がヘディングシュートで狙ったが、GK東口順昭の正面に飛び、こちらもゴールならず。

ラスト10分ほどはやや間延びしたスペースにロングカウンターで飛び出すオープンな展開になった。浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督は同37分にFWアンドリュー・ナバウトとMFマルティノスの両外国人アタッカーを2枚替えで送り込んだ。

すると同42分、攻勢に出ていた浦和は右コーナーキックを獲得すると、マルティノスが中央に入れたボールはファーサイドに流れ、MFエヴェルトンが右足で蹴り込んだ。この際のオフサイドやファウルについて主審と副審の間で確認が行われ、G大阪の選手たちが猛抗議するも協議の末にゴールが認められた。浦和に今季から加入したブラジル人MFの来日初ゴールが決勝点となり、浦和が1-0で勝利を収めている。

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