92年組の宇佐美と柴崎…東アジア杯で真価が問われる2人の天才 SOCCER KING 8月1日(土)0時14分配信

2015年東アジアカップの開幕(武漢)が8月1日に迫ってきた。大会はなでしこジャパン対北朝鮮女子のゲームからスタートするが、ヴァイッド・ハリルホ ジッチ監督率いる日本代表は2日の北朝鮮戦が初戦。7月29日にJ1セカンドステージ第5節を終え、30日に強行日程で現地入りした選手たちは31日夜、 試合会場となる武漢体育中心のサブグランドで1時間超のコンディション調整を実施。2年前の監督大会に続く2連覇に向けて、本格的な一歩を踏み出した。

前回大会では柿谷曜一朗(バーゼル)が得点王、山口蛍(C大阪)がMVPに輝き、森重真人(FC東京)や青山敏弘(広島)、齋藤学(横浜)らが2014 年ブラジルワールドカップへの切符を手にするきっかけを得た。そういう意味でも、今回も新戦力の台頭と結果を両立させる必要がある。指揮官も「新たに呼ん だ(初招集の)8人には期待している」と発言。若い世代の浅野拓磨(広島)や遠藤航(湘南)らのブレイクが必要だ。

そんな中、やはりチームを引き締めなければならないのが、ブラジル大会以降、代表の軸を担いつつある柴崎岳(鹿島)と宇佐美貴史(G大阪)の92年生まれコンビだ。

ボランチに関してはご存知の通り、これまでは遠藤保仁(G大阪)と長谷部誠(フランクフルト)の鉄板コンビが7年間も中盤を担ってきた。しかし、ハリル ホジッチ監督就任後は遠藤が世代交代のために招集見送りとなり、欧州組の長谷部も今回は不在。2年前の前回大会優勝の立役者の青山、代表経験のある柏木陽 介(浦和)も負傷離脱したこともあり、司令塔を担う柴崎にかかる役割は非常に重要になっている。

「代表でもクラブでも基本的にやることは変わらない。自分の特徴を生かしたプレーを出したいし、それがチームの結果に結びつけばいいパフォーマンスになると思う」

柴崎本人もあくまでチームの勝利のために献身的にプレーすることを強く意識しているという。

3月のウズベキスタン戦ではその柴崎とアベックゴールを決め、ガッチリと抱擁をかわした宇佐美も、攻撃陣を力強くリードしなければならない。というの も、今回はアルベルト・ザッケローニ監督時代から日本代表の前線を背負ってきた本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(レスター)、香川真司(ドルトムント)の3 枚看板が揃って不在。ゲームを決め切れる点取り屋の筆頭がやはり宇佐美ということになる。

「まだまだ自分のポジションが確立されたわけではないですし、海外組がいるいない関係なく、どの試合もつねに個の力をしっかり出してアピールするっていう ことしか考えてない。それは代表に行くまでもそういう気持ちでやってます」と彼自身は謙遜気味にコメントしていたが、「もちろんそこ(攻撃の軸)を担って いきたという気持ちはあります。自覚とか覚悟とかよりは、常にやってるメンタリティで日本の攻撃を引っ張るようなプレーをしたい。海外組がいないから改め て決心を強くすることはないです」と宇佐美は自然体でのプレーを貫いて、存在感を発揮するつもりだ。

23歳というのは、今の日本代表の中では若い方に入るが、世界を見渡せば決して若手とは言えない。むしろ彼らの世代がチームの中心としてチームを統率 し、年長者にも注文を出していくくらいにならないと、日本サッカーの新たな勢いは生まれない。ハリルホジッチ監督もそういう彼らの意気込みをぜひともピッ チ上で示してほしいと考えているはずだ。

10代の頃から天才という名をほしいままにしてきた2人の真価が問われるのは、まさに今。酷暑の武漢をが彼らの飛躍の地にしてほしいものである。

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