【G大阪】米倉、初選出“御礼弾”東アジア杯も任せろ スポーツ報知 7月30日(木)7時4分配信
◆J1第2ステージ第5節 新潟2―2G大阪(29日・デンカビッグスワンスタジアム)
代表初選出の攻撃的右サイドバック(SB)が、自らの武器を見せつけた。1点を追う後半2分、MF遠藤のCKにDF米倉がニアサイドに飛び込み、頭で合 わせた。「ヤットさん(遠藤)が良いボールをくれたので、うまく合わせられました。もっと、常に攻撃的にというのが理想です」。身長176センチも、抜群 のジャンプ力など身体能力の高さが持ち味の27歳が、今季初ゴールをたたき込んだ。
元々は攻撃的なMFだったが、J2千葉時代の13年に右SBに転向。この年、DFながら6得点を挙げた活躍が認められ、複数のJ1クラブからオファーを 受けた。14年にG大阪に移籍すると、長谷川健太監督(49)から守備のポジショニングなどを徹底指導され、SB転向からわずか3年で日本代表に上り詰め た。
この日は前半10分に日本代表DF丹羽のオウンゴールで先制を許したが、米倉のゴールでチームは息を吹き返した。後半9分に遠藤のJ1通算100ゴール まであと2点と迫るPKで勝ち越し。だが、同15分に追いつかれ、米倉も後半19分、連戦の疲労を考慮されて途中交代となり「疲れをみせてしまったのは悔 しい」と唇をかんだ。
G大阪移籍を決める際、長谷川監督からはその攻撃力を生かすため、一列前のMFでの起用も伝えられていた。しかし「SBで勝負したい」と直訴。今ではサ イドから駆け上がっての攻撃参加が生きる道と決めている。日本代表では近年、右SBはDF内田(シャルケ)の独壇場だが「自分の最高のパフォーマンスを見 せて、自分を出していきたい」と語る遅咲きの“サイドバック3年生”。代表生き残りを目指す。