【G大阪】成す術なく敗れてMF遠藤保仁が漏らした本音「ボールを握られるとは思ってましたけど…」

G大阪が見せたパスワークは、“ゴールを奪うため”のそれではなかった。

[J1リーグ3節]川崎2-0G大阪/3月10日/等々力

「正直、開幕以降これだけガンバらしさの出せない試合が続くとは想像していなかった」(クルピ監督)

指揮官がこう語ったように、リーグ戦が開幕してまだ3試合ながらチームは苦境に立たされている。昨季J1王者・川崎とのアウェー戦では、8分にセットプレーの流れから早々と失点。ここから反撃を試みるも、チャンスすら作れないのがなんとも歯痒い。

実際、ピッチ上で戦っている選手たちもどこかしっくりきていないようで、最後方からチームを見守っていたGK東口順昭も「パスを回していてもどこか自信なくやっていたり、活き活きしていない」と振り返る。

とりわけこの日のG大阪が見せたパスワークは、“ゴールを奪うため”のそれではなかった。敵の陣形を崩そうという意識があれば、例えば、サイドハーフをDFの背後へ走らせるプレーがあっても良かった。しかしそうした狙いは前半からあまり見られず、敵DFが前を向いた状態のまま、ひたすらパスを回している印象すらあった。
この日の戦いぶりを、遠藤保仁はどう感じていたのだろうか。2ボランチの一角を務めたチームの重鎮は、こう振り返る。

「ある程度ボールを握られると思ってましたけど、もう少しチャンスを作りたかった。セットプレーから点を取られたあと、前半は粘り強く戦えている時間もあったとはいえ、攻守両面でもう少し精度を上げていきたい」

遠藤が指摘するように、川崎との力関係を考えれば、ある程度ボールを支配される展開は予想できた。ただ、後半半ばまでシュート0本に抑えられてしまうほど、不甲斐ない内容だった事実は看過できない。「相手を押し込めるようなビルドアップをしたり、裏にスペースがあればうまく使うとか、いくらでも変えられる」(遠藤)はずだ。

まさに、成す術なく敗れたこの日のG大阪は、果たして浮上へのきっかけを掴めるのか。それとも――。クルピ新体制は、のっけから茨の道を歩むことを余儀なくされた。

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