苦ルピ~…G大阪、公式戦4連敗でセホーン元監督の悪夢王手

明治安田J1第3節第1日(10日、等々力ほか)G大阪は敵地で川崎に0-2で完敗。3連敗で2000年以来18年ぶりとなる最下位となった。レビー・クルピ監督(65)は懸命に前を向きクラブも続投を支持したが、J2に降格した2012年の悪夢の再来の危機に瀕した。C大阪は柏に1-1で、開幕3戦連続のドロー。昨季15位の広島が鹿島に1-0で勝ち、開幕3連勝した。

屈辱の記録が上塗りされた。G大阪は開幕からリーグ3連敗で18年ぶりの最下位。J2降格した2012年の“セホーンの悪夢”にあと1試合に迫る公式戦4連敗で、クルピ監督も崖っぷちだ。

「私もこれだけガンバらしさを出せない試合が続くとは想像していなかった。選手を見極めるために入れ替えもしているが、それがうまくいっていない。責任は私にあります」

負傷離脱中のMF今野に続き、MF倉田が前節に左膝を負傷。17歳のFW中村を初先発させるなどして臨んだ。しかしチーム作りの過程にあるガンバと、昨季王者との力の差は明白。シュート2本も枠内は0で、川崎には16本ものシュートを浴びせられた。攻撃的サッカーを掲げていながら効果的なパスのつなぎはほとんどなく、チャンスらしいチャンスもなし。0-2のスコア以上の完敗だった。

最下位に沈むのは2000年の第6節以来で、J1が18チームになった05年以降は初の屈辱。昨年9月以降公式戦17戦勝ちなし(12敗5分け)で、今季は開幕から公式戦4連敗。12年にセホーン監督を解任したときは5連敗で、あと1に迫った。

それでも山内社長は「チームの監督に対する信頼は揺るがない。そこは微動だにしていない」と解任危機を否定した。今野は状態次第では18日の柏戦(パナスタ)にも復帰できるかもしれない。クルピ監督がブラジル・サントスで指揮し、緊急補強したMFマテウスも近日中に来日し、早ければ31日のFC東京戦(味スタ)でデビュー。光明が残っているだけに、ここにかけるつもりだ。

「今は若い選手を見極めています。時間がかかるかもしれないが、必ず立て直さないといけない」と指揮官は前を向いた。今は我慢して待つしかない。

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