宇佐美V弾 中2日がなんだG大阪4戦ぶり白星 日刊スポーツ 7月26日(日)8時8分配信
<J1:神戸1-2G大阪>◇第4節◇25日◇ノエスタ
G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(23)が「代表エース弾」でチームの窮地を救った。神戸との阪神ダービーは、敵地で勝利。1-1の同点で迎えた後半 32分、MF遠藤のリターンパスを宇佐美が右足シュート。得点ランク首位を走る2試合ぶり、今季16点目が決勝点となった。カーブ回転で右ポストに当たっ てゴールに吸い込まれる技ありだった。
「コースが見えていた。DFがブロックにきてくれていたので、当たらないように巻いて打った。絶妙に入ってくれた」
最近3試合、先制しながらも勝てずに足踏み状態が続いた。変則で強行日程の中2日で迎えたこの日も前半12分に遠藤のゴールで先制。しかし、退場者を出 した神戸に前半終了間際に追い付かれ、嫌な空気が流れた。「少ないチャンスの中で、自分が決めれば全選手にモチベーションを与えられる。それが仕事だと思 う」。堂々たるエースの仕事だった。
第2ステージ開幕甲府戦の翌12日。両親と兄、蘭夫人と食事へ出掛けた。今季は代表やACLなど過密日程となり、なかなか作れなかった癒やしの時間。ハ ンバーグを食べながら「まだゴール取れると思う」と意気込んだ。その日は父と兄に時計をプレゼント。ホーム戦だけでなく、アウェーでも駆け付けてくれる家 族に感謝の気持ちを伝えた。
日本代表で臨む東アジア杯へ、G大阪から最多6人が選ばれた。中でもハリルホジッチ監督から「期待している」と言われたエース候補は「代表にいけば、刺激にもなるし、今季は与えられた課題に何とか対応している」と胸を張る。
神戸戦は出場した公式戦10戦で12発。年間王者を狙うG大阪も4試合ぶりに勝利し、暫定3位につけた。「選手が中2日で戦ってくれた結果。拍手を送りたい」と長谷川監督。ここからリズムをつかみ、連勝街道へと出発する。