【G大阪】宇佐美、決勝ゴールで得点王独走16点目 スポーツ報知 7月26日(日)7時9分配信

◆J1第2ステージ第4節 神戸1─2G大阪(25日・ノエビアスタジアム)

8月の東アジア杯(中国・武漢)を前に、日本代表FW宇佐美貴史(23)=G大阪=が神戸戦の後半32分に決勝ゴールを決めた。1得点1アシストのMF遠藤保仁(35)とともに活躍して阪神ダービーを制し、暫定3位に浮上した。

エースの意地とベテランの技がかみ合い、鮮やかな決勝点が生まれた。1―1の後半32分。前線でパスを受けたMF遠藤が、DFを引きつけてFW宇佐美へ。 「ヤットさん(遠藤)が信頼して落としてくれたので。DFに当たらないように、巻けばと」。右足の小さく鋭い振りで、敵の合間を縫うように曲げられた シュートはゴール右隅へ。得点ランクでもトップを走る今季16点目で、勝利を引き寄せた。神戸戦はJ2時代の2013年7月から8戦負けなしだ。

宇佐美は15日の名古屋戦では守備を怠って懲罰交代させられるなど、屈辱を味わった。その後のミーティングでは、長谷川健太監督(49)からチームメー トの前で「今度同じことをしたら(スタメンから)外す」と突きつけられた。守備意識は増し、この日もチームのために体を張る姿も見せたが「やっぱり点を 取ってなんぼ。守備で貢献しても、0点という選手にはなるつもりはない」という信念は変わらない。日本代表のハリルホジッチ監督からも得点源として期待を かけられている男は、結果で自らの存在価値をあらためて示した。

そんな宇佐美の決勝点をお膳立てした遠藤は、0―0の前半12分に、約25メートルのミドルシュートで2試合連続ゴールとなる先制点もマーク。相手GK が前に出ているのを見逃さず「(ボールを)落として狙うのは、トラップする前から決めていた」という技あり弾。この日はボランチではなくトップ下に入って 攻撃を操り、1得点1アシストと勝利に貢献した。

指揮官は「(悪い)流れを止めないと、同じ時間が続いてしまう。選手たちの頑張りに拍手を送りたい」とうなずいた。遠藤&宇佐美の“そろい踏み”で4試合ぶりの勝利をつかんだG大阪。ここから頂点へ向け再加速を狙う。

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