「ボコボコにされたら…」 3戦連発を狙う“7番”倉田が本音吐露、ブラジル戦強行出場も

右足小指骨折を負いながらも招集、ブラジル戦は「ワクワクしかない」

 J1ガンバ大阪に所属する日本代表MF倉田秋は、11月の国際親善試合ブラジル戦(10日)とベルギー戦(14日)で前回招集時と同じ背番号「7」を背負うことが決まった。右足小指骨折を負いながらも招集を受けた28歳は、バヒド・ハリルホジッチ監督の信頼に応えるべく、「薬を飲めば全然できる範囲なので大丈夫」とブラジル戦に向けて強行出場の意思を示している。

かつてセレッソ大阪で共闘したMF香川真司(ドルトムント)らと代表のポジションを争う構図となっているが、倉田自身「競争は当たり前だと思うので、ポジションを奪うアピールをしないといけない。最初から出るか、途中から出るかはあまり関係ないと思っている。出た時に自分に何ができるか。そこに集中してやっていきたい」と意気込みは十分だ。

10月の国際親善試合ニュージーランド戦とハイチ戦で2試合連続ゴールと結果を残しており、ハリル監督の中で“倉田株”は急上昇している。倉田は10月22日のJ1第30節・浦和レッズ戦(3-3)で負傷し、翌日に骨折が判明するも、29日のベガルタ仙台戦(1-1)でフル出場を果たすなど周囲も驚く鉄人ぶりを発揮。指揮官もその状態を理解しつつ招集に踏み切っており、期待度の高さが窺える。

FIFAランク2位のブラジル戦を前に、「どういう相手か未知で、自分的には体感したことがない相手だと思う。とりあえず自分が今できる力を思いっきり出して、全力で戦いたい」と、出場に前向きな姿勢を見せた。その一方で「ワクワクしかない」とも明かし、次のように本音を覗かせている。

倉田が考える代表での生きる道とは?

「ほぼ全員、(今回招集のブラジル代表のプレーを)見ているんじゃないですかね。海外の試合はけっこう家で見ているので。めっちゃ楽しみで仕方がないですね。まあでも、ボコボコにされたら嫌な思い出になるというか、それは意味がない」

ブラジル戦で代表3試合連続ゴールが懸かる倉田は、「そういうレベルのチームではないと思う」と冷静沈着だ。もっとも、ゴールへの意欲が衰えたわけではない。ここまで日本代表6試合で2ゴールを挙げ、現MF陣のなかで“最高得点率”を誇る倉田は、自身が代表で生き残る道を理解している。

「攻撃と守備、どっちもできる選手が生き残る。自分にできることをやって、そのなかでゴールが生まれれば一番良い」

指揮官への猛アピールと3戦連続弾を、“上昇株”の背番号7は虎視眈々と狙っている。

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