【J1採点&寸評】浦和3-3G大阪|R・シルバの美技、興梠の20点目が生まれるも…乱打戦はドロー決着に
[J1リーグ30節]浦和3-3G大阪/10月22日/埼玉ス
【チーム採点・寸評】
浦和 6
終了間際の失点で勝点2を失った印象は否めないが、内容は決して悪くはない。状況に応じて、攻守のバランスを上手く保てていた。
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
3失点の責任を押し付けるのは酷だろう。フィードやクロスボールへの対応でまずまず安定している場面もあり、及第点は与えられる。
DF
6 遠藤 航 6
タイミングの良いオーバーラップで攻撃に厚みをもたらす。R・シルバの決定機を演出した20分のロングフィードも見事だった。
22 阿部勇樹 6
酷い出来だったわけではない。危険を察知し確実にピンチの芽を摘み取るあたりに、円熟味が感じられた。
2 マウリシオ 6
スピード勝負では分が悪かったが、1対1の局面では確実にボールを奪い切る。ある程度質の高いプレーを見せていた。
5 槙野智章 6
守備に軸足を置いてプレー。ルーズボールに常に目を光らせ、敵より一足先にボールを奪うシーンが多かった。
MF
16 青木拓矢 6.5
攻守において幅を利かせていた。R・シルバの先制点を生み出した、思い切りの良いドリブルを仕掛けた判断は◎。
MAN OF THE MATCH
8 ラファエル・シルバ 7
パワフルなドリブルで脅威となり、2ゴールを奪う働きぶりからもMOMに相応しい。斜め45度の角度から、右足で鮮やかに決めた64分の得点は素晴らしかった。
10 柏木陽介 6.5(90+1分OUT)
まさに阿吽の呼吸で、興梠の今季20ゴール目をアシスト。ドリブルとパスを使い分けながら攻撃にアクセントを加えた。
15 長澤和輝 6.5
状況判断の良さが光る。ポジショニング、動き出しの質も良く、決して派手ではなかったが目を引く働きを見せていた。
21 ズラタン 6(65分OUT)
自陣深くまでプレスバックし、守備に精を出す場面も。一方、攻撃面ではあまり目立てず、後半の序盤にピッチを去る。
FW
30 興梠慎三 6.5(77分OUT)
捉えどころのない動きで敵DFを混乱に陥れる。73分には、柏木の絶妙なスルーパスを受けて、今季リーグ通算20ゴール目を奪った。
交代出場
FW
13 高木俊幸 6(65分IN)
ゴールには絡めなかったものの、鋭いドリブルで敵の脅威に。右サイドをえぐり、「あわや」という場面も作った。
MF
7 梅崎 司 ―(77分IN)
投入後に決定機を迎えたが、GK東口の好守に阻まれる。ボールを持てば積極的にゴールを目指し、まずまずの存在感は見せた。
FW
20 李 忠成 ―(90+1分IN)
怪我のリスクを懸念した興梠に代わって出場。時間が限られて、あまりボールに関与できなかった。
監督
堀 孝史 6
守備を安定させていれば、その采配も高く評価できた。内容はまずまずも、課題が残ったのも確かだ。
【チーム採点・寸評】
G大阪 6
攻守の質に課題を露呈も、粘り強く追いついた点は評価できる。勝点1しか奪えなかったが、実りのあるゲームでもあった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
3失点を喫したものの、78分には梅崎の決定的なシュートをブロック。総合的に判断して及第点とした。
DF
35 初瀬 亮 6
セットプレーから2アシスト。結果を残したのは評価できるが、守備は終始不安定で、対面したR・シルバの対応に手を焼き続けた。
2 三浦弦太 5.5
ビルドアップの局面で、味方と呼吸が合わない場面が散見。守備では鋭いインターセプトを何度か見せた一方、背後を狙われると危うさを露見していた。
15 今野泰幸 5.5
前線へのロングフィードの質にやや難あり。球際の勝負ではやや迫力を欠き、力強いボール奪取から攻撃に移るシーンはほぼ見られなかった。
4 藤春廣輝 5.5
浦和の攻勢を受けた試合終盤は、背後を容易に突破されていた。90分を通じたパフォーマンスにムラがあった印象だ。
MF
8 井手口陽介 5.5
持ち味である縦への推進力が影を潜める。敵をしつこく追い回しボールを奪っても、そこから先が続かなかった。
7 遠藤保仁 5.5(68分 OUT)
パスで局面を打開したかったが、敵陣ではなかなか前を向かせてもらえなかった。セットプレーからファン・ウィジョの1点目をアシストしたのが唯一の見せ場に。
10 倉田 秋 6
労を惜しまない動きで攻撃を活性させていた働きは好感が持てる。前線からの守備にも精を出していた点も評価に値。
23 中原彰吾 5(81分 OUT)
リーグ初先発を果たすも、物足りない出来に。パスの出しどころを迷い、不用意にボールを失う場面も。
FW
53 赤﨑秀平 6.5(75分OUT)
倉田のクロスから技ありのボレーを叩きこむ。鋭い動き出しで味方からパスを呼び込む働きもまずまず効いていた。
11 ファン・ウィジョ 6.5
54分にセットプレーの流れから今季3点目をゲット。敵DFに囲まれても簡単にボールを失わないキープ力の高さで起点に。
交代出場
DF
14 米倉恒貴 5(68分IN)
不用意なファウルで警告を受けた77分のシーンはいただけない。試合の流れに入っていけなかった。
FW
13 呉屋大翔 6.5(75分IN)
初瀬のCKから土壇場で同点ゴールを奪取。訪れたチャンスを確実に生かして、アピールに成功した。
FW
20 長沢 駿 ―(81分IN)
先発落ちで奮起が期待されたが、インパクトを欠く。キープ力や高さといった武器はまったく生かせなかった。
監督
長谷川健太 6
90分トータルで見た内容は決して褒められないが、交代カードが奏功したのも確か。最悪の結果だけは免れた。