【J1採点&寸評】G大阪0-1新潟|流浪のベテラン小川の一振りが新潟を窮地から救う!

G大阪――不安定だった最終ラインの面々は及第点より下。

[J1リーグ29節]G大阪0-1新潟/10月14日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
ポゼッションで上回りながら、最終局面でのアイデアを欠いて3連敗。守備も、前半から度々スペースを突かれてピンチを招くなど、安定感がなかった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
15分に、小川と1対1場面を迎えるもシュートコースを塞いでピンチを阻止。その後も何度か好守を見せていただけに、67分の失点は悔やまれた。

DF
22 オ・ジェソク 5.5(72分OUT)
試合序盤は、背後を執拗に狙ってきた山崎の対応に苦戦。時間の経過とともに落ち着きを取り戻したとはいえ、本来の出来ではなかった。

2 三浦弦太 5.5
背後のスペースを狙われてピンチを招く。対人守備での強さは際立ったが、盤石とは言い難いパフォーマンスだった。

15 今野泰幸 5.5
バイタルエリアで容易く突破を許すなど“らしくない”プレーが散見。ビルドアップの精度にも問題があった。

4 藤春廣輝 5.5
攻守に奔走していたが、対面したホニのスピードに苦戦。左サイドであっさり突破を許すなど、軽いプレーが気になった。

MF
8 井手口陽介 6
鋭いボールカットからカウンターの起点に。チャンスにはあまり絡めなかったが、球際の強さ、縦への推進力が随所で光った。

7 遠藤保仁 6
攻守のつなぎ役としては機能。積極的に守備にも精を出してはいたが、攻守の切り替えがやや鈍かったか。

24 井出遥也 5.5(65分OUT)
前半はキレのある動きで敵DFを翻弄。右サイドで上手く起点になるなど、まずまず機能していたが、後半は一転してトーンダウンした。

39 泉澤 仁 5
左サイドでボールを受けた後のアイデアが乏しかった。得意のドリブルを生かし、味方との連係から崩すシーンを見せたかった。

G大阪――ふた桁得点まであと1点に迫っていた長沢だが…

FW
20 長沢 駿 4.5(54分OUT)
良いところなく、54分に早々と交代。効果的なクロスが少なかった影響もあってか、自慢の高さもまったく生きていなかった。

11 ファン・ウィジョ 5.5
前線を幅広く動いてパスを受けようとするあまり、ゴール前での迫力を欠く。上手く起点を作るシーンもあまりなかった。

交代出場
MF
23 中原彰吾  5(54分IN)
井手口とともにボランチを形成。プレーに気迫は感じられたが、効果的なチャンスへつながらなかったのは残念だった。

DF
14 米倉恒貴  5(65分IN)
投入直後は右サイドハーフ、赤﨑を投入後は右SBを務める。機を窺い、積極的な攻撃参加を見せるも、アピール不足に。

FW
53 赤﨑秀平  5.5(72分IN)
アグレッシブにゴールへ向かい、推進力を生み出す。リーグ初ゴールへの期待も膨らんだが、またしても結果を出せず……。

監督
長谷川健太 5
狙いとする戦いを表現できないまま、新潟の気迫に屈する。主力選手を故障や出場停止で欠いたとはいえ、評価に値しない采配だった。

新潟――堅実な働きを見せたCB富澤、ソン・ジュフンを高評価。

【チーム採点・寸評】
新潟 6.5
手堅く守りながら、相手の隙を突く狙いが奏功。ミスも散見されたが、組織力ではG大阪を上回る戦いを見せていた。

【新潟|採点・寸評】
GK
1 大谷幸輝 6.5
冷静な対応で完封勝利に貢献。DF陣と連係しながらゴールマウスを守り、終盤のピンチも上手く乗り切った。

DF
8 小泉 慶 6
守備に軸足を置いてプレー。状況に応じて攻撃にも加担していたが、あまりリスクを冒さず、バランスを意識していた印象だった。

50 富澤清太郎 6.5(72分OUT)
空中戦、地上戦とも安定感を示す。自陣ゴール前では機敏に動いて、マッチアップしたファン・ウィジョから自由を奪った。

4 ソン・ジュフン 6.5
状況に応じ的確な判断を選択。G大阪の勢いに押された試合終盤も慌てることなく、粘り強く振る舞った。

27 堀米悠斗 6
井出とのマッチアップではやや劣勢に晒されながらも、要所を抑えて難を凌ぐ。攻撃に絡む頻度が多ければ、なお良かった。

MF
6 磯村亮太 6.5
鋭い読みを効かせながら、中盤でことごとくボールをカット。そこから、前線、サイドへ効果的にパスを捌く働きも効いていた。

13 加藤 大 6
持ち場のボランチに止まらず、前線、最終ラインにも顔を出してサポート。豊富な運動量を生かして、チームプレーに徹していた。

7 ホニ 6.5
前後半に一度ずつあったチャンスを決められなかったのは反省点。それでも、鋭い突破から決勝点の起点になるなど、仕事は果たした。

MAN OF THE MATCH
40 小川佳純 7(85分OUT)
ゴール前でのこぼれ球に反応して殊勲の決勝点をマーク。今季に名古屋から鳥栖へ、そして、夏に新潟へ加入したベテランが、ここぞで貴重な働きを見せた。

9 山崎亮平 6.5
馬力のあるドリブルからチャンスを創出。ゴールこそなかったが、鋭い動きや抜群のキープ力は目を見張った。

新潟――2試合連続スタメンの河田は及第点の出来。

FW
32 河田篤秀 6
ボールを失う場面が目立った立ち上がり以降は、徐々に安定。井手口や今野らとのマッチアップでも、粘り強く闘っていた。

交代出場
DF
2 大野和成 6(72分IN)
足が攣った富澤に代わって、CBの一角を務める。リーダーシップを発揮して、最終ラインをまとめた。

FW
14 田中達也 ―(85分 IN)
リーグ戦では18節の浦和戦以来、11試合ぶりに出場。これと言って見せ場はなかったが、献身的な働きを見せていた。

監督
呂比須ワグナー 6.5
降格が決まる可能性があった試合で、結果を残した手腕は評価に値。交代カードを含めて、疑問符が付くような采配はなかった。

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