G大阪、ダービーで執念ドロー!J1初出場の井出が同点弾/ルヴァン杯

サッカー・ルヴァン杯準決勝第1戦(4日、ヤンマースタジアム長居ほか)アウェーのG大阪は終盤にJ2千葉から新加入で今季リーグ戦出場なしのMF井出遥也(23)が移籍後初ゴールとなる同点ボレーを決め、C大阪と2-2で引き分けた。初の決勝進出を目指す仙台は、リーグ戦2位の川崎を3-2で破って先勝した。ホームアンドアウェー方式の第2戦はは8日に行われる。

MF井手口ら代表選手が抜けた穴を、MF井出が埋めた。逆転を許した直後の後半41分、G大阪MF井出が、右クロスをハーフボレーで合わせて同点ゴール。J1初出場でいきなりの大活躍に、ピンクで染まった敵地で声をからした青色のサポーターが揺れた。

「数少ないチャンスをものにしてやろうとずっと思っていた。逆転された場面での1点でよかったと思います」

後半35分に先発のMF中原に代わり出場。直後の後半36分には途中出場のC大阪MF清武の左サイドからのFKを、MF木本が頭で合わせて勝ち越された。苦しい状況で起死回生の一発を生み、チームを救った。

昨年12月にJ2千葉から移籍した23歳。これまで長期のけがでJリーグでは出場機会がなかった。本来は攻撃的MFだが、紅白戦では人数合わせのため、慣れないサイドバックなど複数ポジションを任されてきた苦労人だ。

ルヴァン杯は、日韓代表が5人抜け、さらにDFファビオ、DF金正也が負傷。チームは7人の主力が不在で、若手が起用された。

「自分にとって最後のチャンス。逃したらもうチャンスはないと思っていた」と背水の陣で臨んだ試合。長谷川健太監督(52)は「遥也(井出)も悔しい思いがあったと思うが同点を決めてくれた、普段出ないメンバーが活躍してくれてうれしい」と評価。腐らず努力し続けた成果が実った。

リーグ戦はV逸が決まり、天皇杯は既に敗退。残るタイトルはルヴァン杯のみ。今大会の準決勝はホームアンドアウェー方式で行われ、2試合の得点差で決勝進出チームが決まるが、同点の場合はアウェーゴール数の多いチームが進む。

4年連続の決勝に向けて優位に立ったが、満足感はない。「やっぱり勝って決勝にいきたい」と井出。今度はホームで暴れまくる。

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