【J1採点&寸評】G大阪 1-2 横浜|決定的な仕事をしたキュラソー代表MF。日本代表GKの東口は再三の好守実らず

G大阪――最終ラインの乱れが失点に直結。

[J1リーグ28節]G大阪 1-2 横浜/9月30日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
主導権を握る時間は長かったものの、フィニッシュに至る前の精度が低すぎた。終わってみれば相手の術中にはまった試合。わずかな逆転優勝の可能性が完全に断たれる黒星となった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
90分を通じて安定感がありビッグセーブも見せたが、2つの失点はゴール前を完全に破られノーチャンス。

DF
2 三浦弦太 5
1失点目はマルティノスに身体を入れ替わられる痛恨のミス。そのリカバーで金との息も合わなかった。相手の狙いだったカウンターの対応にばたついた。

4 藤春廣輝 6
サイドだけでなく内側へのオーバーラップからシュートを放つなど、動きに変化をつけて左の攻撃を活性化した。

6 金 正也 4.5(90+2分OUT)
三浦と呼吸が合わなかったこともあり中央のマークを外して、先制点を献上。2失点目も判定に泣かされて戻りが遅れ、さらに味方との接触で負傷退場する不運も重なる。

22 オ・ジェソク 5.5(74分OUT)
タイトなマークでマルティノスを封じる。しかし1失点目は簡単なドリブルミスで失ったところから。攻撃の精度が低かった。

MF
7 遠藤保仁 5
失点につながりかねない自陣でのパスミスが見られ、流れを失う一因に。守備で簡単に振り切られる場面も目立った。

8 井手口陽介 5.5
ボックストゥボックスの動きで貢献するも、攻守において決定的な仕事はできず。チームの牽引役としては物足りなかった。

10 倉田 秋 5.5
サイドでタメを作りチャンスを窺ったが、フィニッシュにつなげるアイデアに欠けた。ゴールに直結させられなかった。

39 泉澤 仁 5(66分OUT)
効果的な仕掛けでアクセントをつけるも、クロス・シュートともに左足の精度があまりにも低すぎた。

G大阪――長沢は同点弾を挙げるも高評価には至らず。

FW
11 ファン・ウィジョ 6
身体を張ったポストプレーで起点となり、献身的な守備でも貢献。開始早々の2分には相手のミスに乗じてシュートを放つなど積極性が光った。

20 長沢 駿 5.5
一時同点となる大きなゴールを決めるも、勝利にはつながらず。前半に主導権を握っていただけに先手を取るゴールが欲しかった。

交代出場
DF
14 米倉恒貴 5(66分IN)
右MFに入り精力的な動きを見せるも、ビハインドをはね返すほどの活力は与えられず。切り札としては物足りない。

DF
35 初瀬 亮 6(74分IN)
ゴールを演出するクロスで持ち味を発揮。右から切り込んで左足シュートも放つなど、持ち味である両足のキックを見せた。

FW
53 赤崎秀平 ―(90+2分IN)
痛恨の失点を喫してからの投入。わずかな時間で意地を見せることはできなかった。

監督
長谷川健太 5
警戒していたカウンターからやられる痛すぎる展開。同じような試合で勝点を失い続けているだけに、劇的な変化を加えるような采配を見せてほしかった。

横浜――マルティノスが2ゴールに絡む決定的な働き。

【チーム採点・寸評】
横浜 6
カウンター一発で先制点をゲットして優位に立ち、最後には新鋭のJ1初ゴールが決勝点。エース齋藤を失って再スタートとなった試合で大きな収穫を得る。

【横浜M|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5
前半はつなぎのパスをミスしてタッチラインを割るなど、集中力に欠ける。相手の精度の低さとDF陣に助けられた。

DF
2 パク・ジョンス 5.5
ファン・ウィジョのポストプレーに手を焼く。それでも自陣ペナルティエリア内では安定感を見せて勝利に貢献。

22 中澤佑二 6
最後のところでやらせない強さで、チームに安定感をもたらした。1点は許したものの、空中戦の強さは相変わらず。

24 山中亮輔 5.5
サイドの攻防で後手に回り、得意のはずの左足クロスもそのままゴールラインを割ることもあり精度を欠く。それでも先制点を演出するカウンターの縦パスで何とか貢献した。

27 松原 健 5(20分OUT)
不用意なプレーでかわされてピンチを招いた上に、そこで足首を負傷して交代。チームが流れを掴めていなかった序盤に交代カードを一枚使わせてしまうことに。

MF
5 喜田拓也 5.5
前半に中盤でパスミスするなど、流れをもたらせなかった。中盤が機能していればもう少し余裕を持った試合運びができたはず。

8 中町公祐 6
激しいプレーでチームを鼓舞。相手のキーマン・井手口を注視し、決定的な仕事をさせなかった。

14 天野 純 6
得点にはつながらなかったものの、正確な左足のプレースキックは大きな脅威になった。

20 マルティノス 7
オ・ジェソクの密着マークにいらだちを見せるも、2得点に絡む決定的な働き。ここぞの破壊力はさすがで、キュラソー代表として気分よくカタール遠征に旅立てそうだ。

25 前田直輝 5.5(82分OUT)
サイドの攻防は圧倒され、トラップミスでボールを失う場面も。68分にはカウンターで決定的な場面に顔を出すも右足シュートは東口に阻まれた。

横浜――前半は見せ場がなかったが、後半に修正しアタッカー陣が活躍。

FW
7 ウーゴ・ヴィエイラ 6(90+2分OUT)
試合を動かす先制点。見せ場はここだけだったが、これ以上ない大きな働きとなった。

交代出場
MF
18 遠藤渓太 6.5(20分IN)
緊急出場で慣れないサイドバックに苦しみながらも、最後にチームを救う勝ち越し点。J1初ゴールで値千金の一発に。

MF
37 イッペイ・シノヅカ ―(82分IN)
短い時間で見せ場はなかったが、右MFとして精力的に上下動。オープンな展開になった終盤で精力的に動いて役割を果たした。

MF
6 扇原貴宏 ―(90+2分IN)
勝ち越した直後の投入。クローザーとしてチームを落ち着かせようと働いた。

監督
エリク・モンバエルツ 6
エース斉藤を失った上、早々に交代カードを使う羽目になるも抜擢した遠藤が決勝点と、流れを感じさせた。堅い試合運びが勝点3につながった。

リンク元

Share Button