【G大阪vs神戸プレビュー】ルヴァンカップ準々決勝ではG大阪に軍配…神戸はポドルスキのコンディションが向上
■ガンバ大阪 日本代表選手3人も先発で出場する見込み
【プラス材料】
直近のルヴァンカップ準々決勝で対戦した神戸が今節も相手。3試合連続での公式戦でお互いに手の内をわかり合っていることを考えれば、互いにやりやすさ、やりにくさの両方が共存する試合になるだろう。
日本代表選手3人も先発で出場する見込み。ワールドカップ予選という大舞台を2試合、先発出場で戦い抜いたMF井手口陽介のコンディションは気になるが、気持ちはすでにチームでの戦いに切り替わっている。「ガンバでもっと成長できるように、チームを勝たせられる選手になれるようにやっていきたい」と井手口は話す。
また、逆に試合に絡めなかったGK東口順昭やDF三浦弦太は、あの舞台に立てなかった悔しさがモチベーションになっている。Jのピッチでそれを晴らすべく躍動を見せることだろう。
【マイナス材料】
やはり、気になるのは代表組の疲労度だ。特にサウジアラビア戦は移動もあり、暑さもありと、当然、疲労が出てもおかしくない状況での戦いだった。7日にチームに合流したばかりのキーマンの3選手がどのくらいのパフォーマンスを示せるのか、不安は残る。
神戸とは3戦連続の戦いとなるなかで、当然、相手は過去2試合を踏まえてG大阪の良さを消す戦いはを心がけてくるはず。守勢に回ることも十分考えられる。その堅守をいかにこじ開けられるかが課題となる。
神戸とのルヴァンカップ2試合は前半戦をスコアレスで折り返しながらも焦れずに、辛抱強く戦えた。その姿勢が、後半の反撃、結果につながっているだけに、そうした戦いを今節も繰り返しながら、かつゴールを奪えるかがカギとなるだろう。
■ヴィッセル神戸 ハーフナー・マイクも効果的な動きを披露
【プラス材料】
8月のリーグ戦は1分4敗。5試合で3得点と得点力に課題を残している。だが、試合を重ねるごとにポドルスキのコンディションも向上し、徐々に周りとの息も合ってきた。
ポドルスキが下りてパスを受け、空いたスペースに小川慶治朗や渡邉千真らが走りこむ形も見え始めた。新加入のハーフナー・マイクも限られた出場時間のなかで、効果的な動きを見せ始めるなど、攻撃面でのプラス材料は多い。
守備では、右サイドバックの主軸が定まらないなか、岩波拓也と渡部博文の両センターバックを軸に大崩れがないのは特筆すべき点。ルヴァンカップ準々決勝2試合から続くG大阪との3連戦だが、守備はある程度の計算ができそうだ。
【マイナス材料】
公式戦は7試合勝ち星なし。リーグ戦では、第20節の柏戦、第21節の鹿島戦、第24節の磐田戦の3試合で先制点を奪いながら逆転負けという苦い敗戦も続き、試合運びに課題が出ている。
ポドルスキの加入、ネルシーニョ監督の解任、吉田孝行監督の就任など目まぐるしく環境が変わるなかで、思うような結果が出せていないのが現状だ。右サイドバックのけが人が相次ぎ、ここ2試合はボランチが本職の三原雅俊がポジションを任されるなど台所事情も厳しい。
直近のルヴァンカップ準々決勝では、日本代表の3選手が抜けたG大阪を相手に1分1敗で敗退。今節、日本代表が戻ってくるG大阪との3連戦目は、今まで以上に苦戦が強いられそうだ。