退任のG大阪長谷川監督「1つでも多く勝ちたい」

今季限りで退任が決まったガンバ大阪長谷川健太監督(51)が発表から一夜明けた8日、大阪・吹田市内で取材に応じた。クラブの決定に就任5年で4つのタイトルを獲得した指揮官は「自分としては従うしかない。最後の最後にタイトルを取れるように1つでも多く勝ちたい」と残り3カ月、J1はじめ、ルヴァン杯、天皇杯で優勝を目指す姿勢を見せた。

9月上旬での異例の発表となった。「決定事項なのでオープンにさせたかった。早い段階でオープンにできてすっきりしている」。前日の発表ではコメントを控えた。「残り3カ月あるのに5年間ありがとうございました、というのも変な話だったので」と、真意を明かした。

またクラブからは「正式なものではないが、口頭で代理人に契約更新の話はあった」とし「正式なオファーがあれば考えるというスタンスだった」。ただ、長谷川監督自身、気持ちに整理はついている。「退任が決まったからと言って意欲がなくなるわけじゃない。残されたタイトルに向けてやっていきたい」ときっぱり言い切った。

クラブ側は監督交代に至った理由を説明。梶居強化本部長は「クラブとして『安定』を考えれば代える必要はなかった。だがチームも変革しないといけない」。山内社長は「長谷川監督には勝てるサッカーをしぶとくやってもらった。財産は大きい。だが、どこかのタイミングでクラブとして挑戦しないといけなかった。挑戦しないクラブでいいのか、と。ガンバに求められるのはACLで勝つこと」と話した。

後任について同社長は「長谷川さんを超えていかないといけない。監督が代わったからといってタイトルをとらなくていいわけがない」と慎重に選定を進める。

リンク元

Share Button