【J1採点&寸評】甲府 1-0 G大阪|決勝点のエースより輝いた最終ラインの“ドリブラー”。井手口は前後半で別人に…

甲府――果敢なドリブル突破に決勝アシスト!

[J1リーグ20節]甲府 1-0 G大阪/8月5日/中銀スタ

【チーム採点・寸評】
甲府 6.5
蒸し暑い中でも終盤までコンパクトな組織を保ち、エリア内の対応も隙がなかった。終盤は縦パスから厚みのあるカウンターを仕掛けていた。

【甲府|採点・寸評】
GK
1 河田晃兵 6
特徴をよく知る古巣ということもあり、声で守備をよく統率して井手口と倉田のミドルを封じた。

DF
5 新里 亮 6.5
クロスを強みとする相手に対して、最後の局面でFWにしっかり身体を寄せて威力のあるシュートを打たせなかった。

8 新井涼平 7
ラインを積極的に上げながらも、背後を突かれることは皆無。クロスの跳ね返しも万全で出色の内容だった。

6 エデル・リマ 7
後半は5度のドリブル突破を見せ、決勝点もアシスト。それでいて守備も十二分にやっていた。

16 松橋 優 6(63分OUT)
59分の左足ミドルはGKの好守がなければ入っていた。途中交代にはなったが、しっかりと仕事をしている。

27 阿部翔平 6
E・リマが上がった状況のリスク管理で隙を作らず、ビルドアップも含めてチームに安定感をもたらした。

MF
2 島川俊郎 6(65分OUT)
期待されたスペースへの展開力は発揮し切れなかったが、セカンドボールの回収で期待に応えた。

40 小椋祥平 6
猛プレスで守備のスイッチを入れ、中盤にエネルギーをもたらした。古巣相手にしっかりと“恩返し”。

14 田中佑昌 6(71分OUT)
ボール奪取など守備の貢献をしつつ、3人目のFWとして前線への飛び出しも。ただし連係と精度を欠いた。

甲府――ウイルソンは16試合ぶりの得点でヒーローに。

FW
9 ウイルソン 6.5
16試合ぶりの得点でヒーローに。終盤まで動きが落ちず、守備も含めて得点以外の貢献もあった。

10 ドゥドゥ 6
力みからか自滅のような凡ミスも散見されたが、後半は徐々にフィット。決勝点は彼のポストプレーから。

交代出場
MF
28 橋爪勇樹 6(63分IN)
運動量の部分でチームの不足を補い、藤春やアデミウソンに粘り強く対応していた。

MF
15 兵働昭弘 6(65分IN)
セカンドボールによく絡んで前向きにボールを持ち、的確な配球を見せていた。

MF
24 曽根田穣 6.5(71分IN)
73分には決定的なクロスを送り、味方のスペースを空けるフリーランニングもあった。

監督
吉田達磨 6.5
早めにカードを使い切る采配にはリスクもあったが、結果的にはそこから甲府の流れとなった。

G大阪――前半は得点に直結する発想を見せた井手口だったが…。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
終盤は足が止まってディフェンスライン前のスペースががら空きに。甲府に敗れるべくして敗れたという展開で、サポーターからはブーイングも。

【G大阪|選手採点】
GK
1 東口順昭 6
ビッグセーブがひとつあり、甲府の決勝点もおそらくノーチャンス。ただとにかく守備組織を立て直せなかった。

DF
13 オ・ジェソク 5.5(82分OUT)
スペースに走っても出てこない場面が多く、ボールを持ってもクロスの精度がもう一歩。不完全燃焼感があった。

2 三浦弦太 5.5
後半は味方との距離が開いてボールに強く行けなくなり、特に最後の失点場面はどうにも寄せが甘かった。

3 ファビオ 6
甲府のクロス、縦方向のロングボールに対して強烈な弾き返しを見せ、個と個のバトルは優勢だった。

4 藤春廣輝 5.5
守備の破綻はなかったが、スピード、左足の一振りといった持ち味を試合の中で表現できなかった。

MF
8 井手口陽介 5.5
前半は質の高いクロス、得点に直結する発想を見せたが、後半は悪い意味で別人のプレーに。

15 今野泰幸 5
彼らしいボール奪取も1、2回はあったが、攻守のアグレッシブさを欠き、終盤は悪い流れに飲み込まれた。

25 藤本淳吾 6(42分OUT)
静かな試合展開の中で彼が特に目立つ場面はなかった。右膝付近の負傷により42分で交代。

10 倉田 秋 5.5
際どいクロスボールなどでクオリティは見せたが、終盤は守備の“戻り”が鈍くなっていた。

G大阪――新加入FWは2戦連続ゴールならず。

FW
11 ファン・ウィジョ 6(71分OUT)
69分のボレーは決定的だったが決め切れず。パワー、スピードも甲府の守備に吸収されていた。

20 長沢 駿 5.5
味方からいいクロスが入っていたが、得点に結びつけられず。特に66分のシュートミスは痛恨だろう。

交代出場
FW
9 アデミウソン 6(42分IN)
左MFに入って素晴らしい突進力、アイデアを見せたが、守備面ではおそらく綻びになっていた。

DF
14 米倉恒貴 5(71分IN)
右サイドハーフとして起用され、73分の決定機に絡んだが、最後の失点は彼の緩い対応が主因。

DF
35 初瀬 亮 -(82分IN)
米倉、三浦とともにボールに寄せられる位置にいながらウイルソンが打つスペースを空けてしまった。

監督
長谷川健太 5
終盤の急失速は不可解。藤本の負傷交代があったにせよ、カードの切り方も上手くいかなかった。

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