【G大阪】井手口、今季3点目!“堂安ロス”を兄貴分が払拭

◆明治安田生命J1リーグ 第17節 仙台2―3G大阪(1日・ユアテックスタジアム)

G大阪が3―2で仙台に競り勝ち、暫定2位に浮上した。後半25分に日本代表MF井手口陽介(20)が2点目を決め、同ロスタイムにMF藤本淳吾(33)がFKで決勝点を演出した。オランダ1部フローニンゲンへ期限付き移籍したMF堂安律(19)が抜けてから初めての試合で、2人の兄貴分が“堂安ロス”を払拭した。神戸は川崎に5失点で3連敗。浦和は広島を4―3で破り、連敗を3で止めた。前節終了時点で首位の柏、同2位のC大阪など残り3試合は2日に行われる。

負けに等しいドローから一転、勝ち点3をもぎ取った。後半ロスタイム1分、途中出場のMF藤本のFKをファビオがバックヘッドで合わせた。「あそこがチャンスだと思った。触らなくても入るようなコース(に蹴った)」。藤本がファビオの移籍後初弾となる決勝ゴールを演出した。

2020年東京五輪のエースとして期待される堂安は、藤本がG大阪でつけている「25」を新天地の背番号に選んだ。自家用車を持っていない堂安を練習後に送るなど、面倒を見ていた藤本は「うれしかった」と後輩の思いに感謝した。その藤本は、横浜M時代にMF中村俊輔(現磐田)の背番号「25」を受け継いだ。「(G大阪で)25をつけているのは俊さんの影響。律にあこがれて、25をつける選手が出てくれば」と願った。

1―0の後半25分にはMF井手口が8試合ぶりの今季3得点目を決めた。堂安が「いっぱい声をかけてもらった。ピッチ内でもすごく心強い」と慕っていたのが井手口だ。今季初めて2点リードを追いつかれる苦しい展開だったが、兄貴分2人の活躍で“堂安ロス”の心配を吹き飛ばした。

また、欧州へ旅立った若武者に代わり6試合ぶりに先発したFWアデミウソンが2得点に絡んだ。チーム力を見せての暫定2位浮上に、長谷川健太監督(51)は「彼がいなくなって『俺たちが』という思いで代わりの選手がやってくれた」と褒めたたえた。

堂安以外に、DF丹羽大輝(31)とFWパトリック(29)は広島に移籍した。「一気に3人抜けるとでかいけど、サブのやつが頑張って結果を残してチーム力を上げる」と藤本。簡単に戦力がダウンするほど、G大阪はやわではない。

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