【J1採点&寸評】札幌×G大阪|浪速の雄が貫録の安定感。なかでも際立ったのはCBの…

札幌――荒野が、まさにボックス・トゥ・ボックスの仕事ぶり。

[J1リーグ11節]札幌0-2G大阪/5月14日/札幌ド

【チーム採点・寸評】
札幌 6
結果的には敗れてしまったものの、チーム全員がハードワークを継続し、G大阪相手に防戦一方になることなく、互角に近い展開に持ち込んだのは見事と言っていい。今後への自信にもつながる試合だったはず。

【札幌|採点・寸評】
GK
25 ク ソンユン 6
後半、相手のアデミウソンとの1対1を封じたビッグセーブは、チームの足を再び動かすビッグプレーだった。

DF
20 キム・ミンテ 5
積極的かつパワフルな守備を見せるも、フィードの精度がいまひとつで、後方からチームにリズムを生み出せなかった。

2 横山知伸 5.5
相手の連係が不十分なこともあり、赤崎、長沢に手を焼く局面そのものはあまり多くなかった。

24 福森晃斗 5.5
ビルドアップ時にフリーになるもパスが出ない場面が多数。この選手のところはかなり研究されていた様子。終盤は足がつった。

MF
26 早坂良太 5.5(62分 OUT)
スペースを得られず、なかなか高いエリアまで飛び出すことができなかったが、タフに戦い続けた。

10 宮澤裕樹 6
受け身になりがちではあったが、バイタルエリアをしっかりと埋めて相手になかなか勝負を決めさせなかった粘りは見事。

27 荒野拓馬 6(75分 OUT)
まさにボックス・トゥ・ボックスのタフなプレーぶり。試合終盤も懸命に前線へと飛び出し、その持ち味を出しきった。

札幌――菅は時計の針が進むにつれて躍動。

 6 兵藤慎剛 6
パス配球だけでなく、ダイナミックな飛び出しや球際でのハードワークなど、違った一面をこの日はサポーターに披露した。

38 菅 大輝 6
立ち上がりは若干、低調な印象があったものの、時計の針が進むにつれて躍動。左サイドから積極的に深くまで攻め入った。

FW
22 金園英学 6(69分 OUT)
ボールに関わる場面こそ多くはなかったが、積極的に動き出しと球際での力強いプレーでチームに勇気を与えていた。

9 都倉 賢 6
テクニカルなプレーで相手守備を脅かす場面は少なかったが、やはりそのダイナミックなプレーぶりは相手を幾度も慌てさせた。

交代出場
7 ジュリーニョ 5(69分IN)
スピードを生かした攻撃を期待されるも、ほぼ応えることができず。守備への切り替えも若干、甘かった。

23 マセード 6(62分IN)
ピンポイントのクロスで好機を見事に演出したが、もう少し多くのチャンスに絡みたかった。

44 小野伸二 5(75分IN)
1本、良いクロスがあったが、それ以外のプレーではほぼ相手守備陣に何もさせてもらえなかった。

監督
四方田修平 6
スコア的には完敗も、内容面は素晴らしいパフォーマンスを引き出した。それだけに選手交代が生きなかったのが残念。

G大阪――GK東口が相変わらずのハイパフォーマンス。

【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
なかなか勝負を決めきることはできなかったが、前半終了間際にしっかりと決定機を生かした。その後も相手に押し込まれる時間帯がありながらも粘り強く跳ね返し、最終的には地力を示したのはさすがのひと言。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
危ない場面があまり多く感じなかったのは、この選手が安定感のあるプレーを見せ続けたから。後半は若干、キックの精度が下がった。

DF
2 三浦弦太 6
相手がパワーを生かして圧力をかけてきたものの、終始慌てずに冷静に対応。ただ、この日はパス配球が若干物足りなかったか。

MAN OF THE MATCH
3 ファビオ 6.5
相手の都倉は確かに躍動したが、それを最終的には何事もなかったかのように封じ込めたこの選手の守備も見事だった。

22 オジェソク 6
目立ったプレーは多くなかったが、攻め上がりや帰陣、パスかクリアかの選択判断のスピードは秀逸だった。

4 藤春廣輝 6
攻め上がりの回数こそ多くはなかったが、動きに鋭さがあり、攻守両面で左サイドの主導権を握っていた。

MF
7 遠藤保仁 6(OUT 90+5分)
ボランチというよりはトップ下に近いポジションでプレー。バイタルエリアをいやらしくフラフラし、相手を脅かした。

8 井手口陽介 6
中盤の底で落ち着いてパスを配給。攻撃の起点となり、チーム全体のバランスをしっかりと整えていた。

G大阪――指揮官の嫌らしい選手交代が機能。

10 倉田 秋 6
相手の背後を突くといった、一発で好機を作り出すようなプレーはなかったものの、安定した技術力で攻撃にリズムを作った。

25 藤本淳吾 6.5(OUT 79分)
立ち上がりから相手の気迫に押されていた感もあったが、要所でしっかりと大仕事をやってのけるところはさすがと言うしかない。

FW
20 長沢 駿 5.5
ファーストボールをなかなか収められず、攻撃にリズムや連動性を作り出せなかった。目立ったのは、藤本とのワンツーでアシストした場面くらい。空中戦は献身的に戦った。

53 赤崎秀平 5.5(OUT 65分)
要所で相手のスペースを強襲するも、そこから先のプレーの質が足りなかった。シュートを打ち切れない場面も。

交代出場
9 アデミウソン 6.5(65分IN)
ファーストプレーをいきなり決定機まで持っていったのは圧巻。相手の守備ラインを押し下げることに成功。

39 泉澤 仁 6.5(79分 IN)
勝負を決定づける2点目をゲット。プレー時間は長くなかったものの、求められた仕事をきっちりやってのけた。

5 丹羽大輝 -(90+5分 IN)
ほぼ勝負が決まった状態での出場ではあったが、相手が前がかりになったなかでもしっかりと無失点で締めくくった。

監督
長谷川健太 6.5
コンディション的に相手に完全に上回られ、ACL敗退直後の試合というなかでもしっかりと結果を引き出した。

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