【G大阪】首位奪首失敗も堂安から倉田へ御前弾!

◆明治安田生命J1リーグ 第10節 G大阪1―1清水(5日・市立吹田サッカースタジアム)

G大阪は清水と1―1で引き分けた。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)が視察する中で、同代表のMF倉田秋(28)のゴールで追いついたが、首位浮上を逃した。川崎は同代表FW小林悠(29)のゴールなど今季最多の3得点で新潟に快勝。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の水原三星戦(韓国)でサポーターが旭日旗を掲出する問題を起こしたばかりだが、5試合ぶりの勝利を挙げた。

G大阪らしいパスワークで敵陣を切り裂いた。0―1の後半12分、MF堂安のパスを受けた倉田はMF井手口とのワンツーで抜け出し、滑り込みながら右足でゴール左上に決めた。「(井手口)陽介が裏にいいボールを通してくれた。落ち着いて決めるだけだった」と両拳を握りしめた。

日本代表のハリルホジッチ監督が視察した中で、3月11日のF東京戦に続く今季2度目の“御前弾”。チームトップの今季5ゴール目は、J1のMFでは最多得点(全体では3位タイ)だ。「最後のところで落ち着いて(シュートを)打てている」ことが量産の要因だ。

その1分前に長谷川健太監督(51)はMF遠藤とMF泉沢を投入した。遠藤の3試合連続ベンチスタートは、新人で横浜F入りした1998年4月以来19年ぶり。前節の横浜M戦は出番がなかった。だが、その名手を入れ、ボランチの倉田をトップ下にポジションを上げたことが奏功した。「状態のいい選手を使うということ。今日は展開的に遠藤が必要だった」と指揮官は説明した。

だが、勝ち越し点は奪えず、リーグ戦7連勝中だった清水とドロー。リーグ制覇した2014年の最終節以来、881日ぶりの“奪首”に失敗した。今季の公式戦は先取点を許せば2分け4敗。「勝ち切らないとアカン。こういう取りこぼしはきいてくる」と倉田に笑顔はなかった。3年ぶりのVには、逆転できる強さも必要だ。

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