Ｊ１Ｇ大阪は５日、広島戦（７日、吹田ス）に向けて吹田市内でトレーニングを行った。勝てば首位浮上の可能性もある一戦で、元日本代表ＤＦ丹羽大輝（３１）が今季初先発する可能性が高まった。経験豊富なベテランは異業種交流で培ったメンタル面の進化を発揮することを誓った。

今季公式戦１０戦目となる広島戦で丹羽の初先発が濃厚になった。首位浮上がかかる一戦。ようやく回ってきた出番を前に、自然体を貫いた。

「いつも通り。気負いもないし、緊張もない。試合に出ていなくても、充実した日々を送って来られたので」

今季はＤＦファビオ、三浦と２人のライバルが加入したことで、出場機会が激減。１日の新潟戦で初出場を果たしたが、ポジションは本職のセンターではなく右ウイングバックだった。しかし次戦はＤＦ金が右股関節痛で欠場することになり、３バックの一角として出場機会を得る。「この年齢になって『ここしかできない』というのはナンセンス。どこでもサッカーはサッカー」と余裕すら漂わせた。

今季は個人的な異業種交流が増えたようで「新たな発見がたくさんあった」。野球日本代表を率いてＷＢＣを戦った小久保監督も師事したという武道の達人に教わる機会もあり、グラウンドに唾を吐くことを辞めたという。“侍魂”に磨きがかかり、いよいよその力を見せつけるときがきた。

ここまで唯一無敗の３位で、勝てば神戸・鹿島を抜いて首位に立つ可能性もある。頼もしいベテランがさらなる勢いをもたらす。

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