G大阪対浦和を福田正博氏が総括…日本代表MF今野泰幸を絶賛

明治安田生命J1リーグ第4節が19日に行われ、市立吹田サッカースタジアムではガンバ大阪と浦和レッズが対戦した。試合は1-1のドローに終わり、両チームともに3連勝とはならなかった。試合後、DAZNで解説を務めた福田正博氏が試合を総括した。

今季より3バックを採用するG大阪。その背景として、DFファビオとDF三浦弦太の加入が大きかったと福田氏は分析する。しかし、2012年にミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して以降、3バックで戦い続けている浦和に比べると、「成熟度は全く違う」と断じた。

さらに、浦和は1トップ2シャドーを基本布陣としているが、「きょうは(ラファエル・シルバと興梠慎三の)2トップ気味で、柏木(陽介)がトップ下にいるような形。G大阪対策をしている」と分析。「柏木のポジションを変化させた」結果、時間の経過とともにG大阪を押し込むことになり、「20分過ぎから浦和のペースになった」と振り返る。そしてハーフタイムに両チームの走行距離を確認すると「G大阪は走らされていた」と語った。

しかし、先制点はG大阪に生まれる。そのキッカケは、日本代表に選出されたMF倉田秋のロングドリブル。「スペースを見つけてボールを運んだ」選択を評価。また、ゴールを決めた日本代表MF今野泰幸については「守備もできるし、点も取れるし素晴らしい」と絶賛。その一方で、日本代表のUAE遠征により生じるであろう疲労について「不安でしょうね」と、長谷川健太監督を気遣った。

1点ビハインドとなった浦和は、そこから猛攻を仕掛ける。その要因として福田氏は、日本代表DF槙野智章の存在を挙げる。「先制された後、槙野が左サイドで高い位置を取るようになった結果、G大阪は自陣深くまで押し込まれるようになった」と分析。そして「G大阪の左サイドは、オ・ジェソクと井手口陽介の交代で対応できたが、右サイドは……。ベンチを見ても、対応できるカードがなかった」と続けた。

後半アディショナルタイム、PKを得たシーンも浦和左サイドの攻撃が起点となった。福田氏は「槙野がストロングポイントになっていた」と、槙野を高く評価。だが槙野は惜しいシュートを2本放ちながらもバーとポストに阻まれており、その点については「今日は槙野の日ではなかった」とした。

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