宇佐美、日本代表でも“戦力外”扱い? ハリル監督は愛弟子を見限り初の未招集

指揮官は「我々が探しているのは、より得点を取れる選手」と説明

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、11日の国際親善試合オマーン戦、15日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選サウジアラビア戦のメンバー25人を発表した。FWでは大迫勇也(ケルン)、久保裕也(ヤングボーイズ)らを招集する一方、指揮官が期待を懸けて招集し続けるもクラブで出番の少ない宇佐美貴史(アウクスブルク)を外した。

ハリル監督はFWの人選について問われると、「我々が探しているのは、より得点を取れる選手ということです。大迫がもしプレーすれば、他の選手もより点を取ってほしいという期待です。今はオカ(岡崎)や浅野を使っています。オーストラリア戦では本田を使いました。みんな驚いたかもしれませんが、より良いソリューションを探しています」と語った。

10月のイラク戦とオーストラリア戦で招集されたFW小林悠は負傷の影響で招集外となり、それを受けてヤングボーイズで得点を量産している久保が呼ばれる形となった。また10月の段階からブンデスリーガで好調をキープしていた大迫も1年半ぶりの代表招集を果たしている。

その一方、ハリル体制になって以降、招集し続けてきた宇佐美を外す決断を下した。10月の代表戦は怪我で代表を辞退したが、当初は招集されており、ハリル体制での未招集は今回が初となる。

現地紙はクラブでの立場を「戦力外」と指摘

 宇佐美について指揮官は、これまで会見がある度に“期待の裏返し”とも取れる厳しいコメントを出してきたが、今季加入したアウグスブルクでは試合に全く絡めていない。今季開幕戦のヴォルフスブルク戦で試合終了間際の9分間ピッチに立ったが、それ以降は公式戦で一切姿を現しておらず、戦力外に近い扱いを受けている。

現地紙の記事では「宇佐美貴史の2度目のブンデスリーガは依然として悪い星の下にいる」と指摘。足首の故障が影響した部分もあるが「故障以前より力強くなったが、24歳はいまだ戦力外だ」と厳しく批評された。

所属クラブで厳しい批評に晒されるなか、日本代表でも現体制下で初の未招集と“戦力外”に追い込まれつつある。所属クラブで試合に出られなければ、愛弟子でも呼ぶことはない――。ハリル監督の決断を受けて宇佐美は反骨心を燃やし、再び代表に返り咲けるだろうか。

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