【J1展望】1stステージ16節|G大阪 ‐ 仙台|17歳の堂安が初先発。「宇佐美‐堂安」の“至宝ホットライン”に注目! SOCCER DIGEST Web 6月19日(金)18時0分配信

G大阪――逆転優勝にわずかな望みをつなぐか。仙台――勇気と激しさで三冠王者を追い詰めろ。

J1リーグ 1stステージ・16節
ガンバ大阪 ‐ ベガルタ仙台
6月20日(土)/16:00/万博記念競技場

ガンバ大阪
リーグ成績(15節終了時):4位 勝点28 8勝4分2敗 20得点・10失点
※ACLの日程により1試合未消化

【最新チーム事情】
●オ・ジェソクがパスポート更新等のため10日から約10日間の予定で韓国へ一時帰国。
●13日に行なわれた練習試合では、JFLの奈良クラブに2-4と敗戦。
●仙台戦は11年11月に勝利以降、5戦で3分2敗と勝利なし。
●大学ナンバーワンストライカーと評される、関学大のFW呉屋大翔が17日に練習参加。
●長谷川監督が堂安の2列目起用を明言。

【担当記者の視点】
最大の注目は、今月16日に17歳になったばかりの堂安だ。長谷川監督が「仙台戦は2列目で使う」と珍しく試合前に明言。期待の裏返しとも言える“先発予告”であり、プロ初先発で左MFに入ると見られる。

10節の鹿島戦で「リーグ戦クラブ最年少出場記録」を塗り替えた堂安は、足もとの技術が高く、ボールを持った後のアイデアも豊富で、仕掛けの急先鋒役と なれるか。仙台戦でゴールを決めると、稲本潤一が持っていた17歳7か月1日のクラブ記録を抜き、クラブ最年少ゴールとなる(リーグでも歴代2番目の若 さ)。

見どころは、ともに生え抜きである「宇佐美‐堂安」の“至宝ホットライン”だ。宇佐美もその才能を認める俊英のパスを受けて、日本の新エースへ登り詰めようとしている宇佐美がゴールを叩き込む。そんな場面が生まれれば、まさに至福の時間だろう。

現時点で逆転優勝の可能性を残すのはG大阪のみ。もっとも、首位の浦和が残り2試合で2連敗を喫し、1試合多いG大阪が3連勝したうえで、得失点差「9」を埋めなければならない。条件を考えると、優勝は極めて厳しいか。

ベガルタ仙台
リーグ成績(15節終了時):7位 勝点19 5勝4分6敗 24得点・19失点

【最新チーム事情】
●13日に行なった練習試合で石川直が第3・第4腰椎右横突起骨折。
●CBには鎌田が復帰。「もうゲームに出られる状態」と意気込む。
●戦線離脱していた奥埜も出場は問題ない見込み。
●「ガンバは手堅いチームだが、わずかな隙を突くために準備してきた」(渡邉監督)。

【担当記者の視点】
リーグ戦2試合連続完封。しかも前節・鳥栖戦では5得点を奪って快勝と波に乗る。エース・ウイルソン、最終ラインでいぶし銀の働きを見せる石川直を負傷で欠くものの、上向き調子で昨季の三冠王者のホームへ乗り込む。

ここで勝点3を持って帰れれば、今後に向けてもかなり大きなポイントとなるが、引き分けでも十分な結果だろう。前線、中盤、最終ラインに代表クラスを揃えるG大阪相手に、弱気なプレーや躊躇は命取り。必要なのは、攻守ともに強度の高いプレーと勇気ある選択だ。

激しい寄せ、献身を厭わない走り、そして切り替え。当初より掲げてきた3点に加えて、ボールを奪った際にどれだけ推進力を持って相手ゴールに迫れるか。カウンターの際に両SBやボランチがなだれ込めれば、勝利へのシナリオも十分に見えてくる。

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