【G大阪】藤本―遠藤、30代ホットラインで決勝進出

◆YBCルヴァン杯 ▽準決勝第2戦 横浜M1―1G大阪(9日・日産スタジアム)

G大阪が3年連続の決勝進出を決めた。第1戦で温存したMF遠藤保仁(36)の同点ゴールで横浜Mと1―1で引き分け。2戦合計1―1となり、アウェーゴールで上回った。決勝は浦和と15日に埼玉スタジアムで行われる。

勝負どころで2人の“オーバー30”が円熟味のあるプレーを見せ、G大阪を3年連続の決勝に導いた。1点を追う後半18分。32歳の元日本代表MF藤本が右足でシュート―と見せかけ、DFの股を抜いて中央へパス。これを36歳の元日本代表MF遠藤が右足で押し込んだ。1―1のまま試合は終わり、第1戦が0―0のためアウェーゴール差で決勝進出が決定。遠藤は「(得点は)ほとんど(藤本)淳吾のゴール。全体的に落ち着いて戦えた」と“2引き分け”でつかんだ決勝切符にうなずいた。

今季、横浜MからG大阪に移籍した藤本は移籍後初アシスト。清水にプロ入りした当時の指揮官・長谷川健太監督(51)の誘いで加入したが、ゴールやアシストがなく、ベンチから外れる試合もあった。調整のためにJ3のG大阪U―23でもプレーするなど苦しい時期を過ごした。古巣との試合で、「確率の問題」とアシストを選択し、味のあるパスでゴールを演出。「(アシストは)ようやく、という感じ。ずっと健太さんからも(数字を残せと)言われていた」と先発抜てきに結果で応えた。

第1戦はベンチ外で“温存”された遠藤は、トップ下で先発。落ち着いたゲームコントロール、さらに“決勝点”も決め、指揮官も「さすが」と脱帽した。日本代表GK東口が不在の穴も35歳GK藤ケ谷が埋め、ルヴァン杯は1勝3分けで決勝進出。2年ぶりの優勝がかかる決勝の相手は浦和。1日のリーグ戦では0―4と大敗した。遠藤は「やり返したい、というのはない。普通にやるだけ」と静かに闘志を燃やした。

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