【ルヴァン杯準決勝・採点&寸評】 G大阪×横浜|一時は滝のような雨が降った一戦。ハイパフォーマンスを見せた倉田だが、4度の決定機をすべて外す

G大阪――藤ヶ谷がビッグセーブでチームの士気を高める。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
高めにラインを設定し、倉田や藤本がカットインなど中にポジションをとる動きからチャンスを作る。倉田はハイパフォーマンスを見せていたが、4度の決定機を決め切れず……。

【G大阪|採点・寸評】
GK
18 藤ヶ谷陽介 6.5
落ち着いて対応。66分には天野の鋭いシュートを横っ飛びで弾き出した。

DF
14 米倉恒貴 5.5
フリーになる場面が多かったものの、なかなかボールが入らなかった。マルティノスの緩急をつけた動きに手を焼いた。彼らしい高速オーバーラップは影を潜めた。

5 丹羽大輝 6.5
伊藤やマルティノスのスピードをケア。米倉や藤本らに気を配りながら、よくフォローしていた。48分にはCKから惜しいシュートを放つ。

6 金 正也 6
バックパスをかっさらわれたが、マルティノスのシュートミスに命拾い。極力ラインを下げないように対応していた。

4 藤春廣輝 5.5
クロスから決定機を作り出す。呉屋が投入されたあとは、距離が空きすぎてしまい、2対1の状況に持ち込まれることが増えてしまった。

MF
15 今野泰幸 6
高い位置からプレスを仕掛けてリズムを作り、インターセプトも連発。守備から攻撃への切り替え役を担った。ただ、試合の流れに変化を与える仕事をできなかった。

G大阪――先発抜擢された藤本、パトリックは早々に交代。しかし、そのあと、チームのバランスの比重が後ろに下がってしまった。

21 井手口陽介 6.5
セットプレーからの絶体絶命のピンチで、身体を投げ出してクリア。縦パスを入れて攻撃のリズムを作った。

25 藤本淳吾 5.5( 56分 OUT)
セットプレーから多くのチャンスを作り出した。しかしイエローカードを受けて、早い時間に交代を告げられた。

19 大森晃太郎 5.5
守備に追われ、対峙した小林の攻撃参加を許す。クロスの精度も欠いた。

11 倉田 秋 6
調子は良さそうで、この日のピッチ上でのパフォーマンスは誰よりも目立っていた。しかし金井を振り切るカットイン、さらにパトリックの落としなど、4本の決定的なシュートを決め切れなかった。

FW
29 パトリック 5.5(61分OUT)
藤本のFKに合わせた完璧なヘディングシュートがゴールネットを揺らしたが、他の選手のファウルを取られて“幻”に終わる。運動量が落ちたところで交代に。

交代出場
FW
23 呉屋大翔 5(56分IN)
前線に張り出したが、裏へ抜ける意識が強すぎて、周囲との連係が噛み合っていなかった印象。

MF
9 アデミウソン 5.5(61分IN)
喜田のタイトなマークに苦しみながらも、前を向いた時は脅威を与えた。しかし、求められた決定的な仕事はできなかった。

監督
長谷川健太 5.5
早めにカードを切って先制点を奪いにいったが、実らなかった。パトリックと藤本をベンチに下げたあと、最近のようにチーム全体の比重が後ろに下がってしまった。

横浜――栗原がまさかの負傷退場……。しかし慌てず後半リズムを掴む。

【チーム採点・寸評】
横浜 6
栗原の序盤での負傷退場というアクシデントがあったものの、後半ボール支配率を高め、両サイドから攻勢を強めた。前田がどっしり構えてボールをため、マルティノスがスピードを生かして鋭く仕掛けるというバランスも良かった。

【横浜|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
1 榎本哲也 7
丹羽のヘディングシュートをぎりぎりで弾き出すビッグセーブ! クロスバーも味方につけて、存在感を示した。

DF
13 小林祐三 6
藤春がオーバーラップを仕掛けてきた際に、2対1など数的不利な状況に持ち込まれることもあった。徐々に修正すると、後半途中からは逆に前田と数的優位を何度も作り出した。駆け引きが巧みだ。

4 栗原勇蔵 5.5(29分OUT)
ちょうど雨脚がピークを迎えた時に、太ももを痛めて前半早々に無念の交代を余儀なくされた……。

22 中澤佑二 6
ハイボールには栗原やパク・ジョンスとほぼ完璧な対応を見せた。

24 金井貢史 6
マルティノスと相性が合っている感じで、ふたりの良い距離感からサイドを何度か崩す。ただ倉田や藤本に付ききれず、守備面で何度か後手を踏んだ。攻撃参加からチャンスにも絡んだ。

MF
8 中町公祐 5.5
よく動き回っていた倉田のマークが曖昧になり、危険な位置でフリーにさせてしまった。

28 喜田拓也 6
アデミウソンら攻撃のキーマンに仕事をさせなかった。ショートパスのセンスの良さも見せていた。

25 前田直輝 6
前半は藤春の素早いプレスを受けて、前を向いてプレーする機会が限られた。後半は小林との連係から、何度かゴール前に好パスを放った。

横浜――マルティノスが存在感を示す。富樫は最後のビッグチャンスを逃す……。

 20 マルティノス 6
金のバックパスを奪ったが、無人のゴールへのシュートを外してしまう。その後も惜しいチャンスを頻繁に作った。

29 天野 純 6.5
ミドルと反転からの惜しいシュートを放つ。ゴール前でボールを受けた時は、高い確率でチャンスに絡んだ。

FW
16 伊藤 翔 5(77分OUT)
カウンターから惜しいチャンスを作ったが、期待されたような“一発”を見せられず。

交代出場
MF
2 パク・ジョンス 6.5(29分IN)
栗原の負傷退場に伴いスクランブル投入されたが、慌てることなく対応。結果的に早い段階で、パトリックをベンチに下げることに成功。

FW
17 富樫敬真 ―(77分IN)
89分に訪れたビッグチャンスで、ヘッドはミートし切れなかった。

監督
エリク・モンバエルツ 6
後半は主導権を握り返した。アウェーゴールを奪えれば理想的だったが、最低限の結果は残した。

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