【J1採点&寸評】名古屋×G大阪|MOMは豪快な一発を決めたあの男。名古屋はふたつのミスが重なり…

名古屋――安田、イ・スンヒが失点に直結するミスを犯す。

[J1第2ステージ12節]名古屋1-3G大阪/9月17日/豊田ス

【チーム採点・寸評】
名古屋 5.5
前節で勝利を挙げた勢いそのままに、良い形で試合に入る。27分にはミスから先制されたが、41分には永井のゴールで同点に追いついた。しかし、再びミスから失点すると、終盤のパワープレーは機能せず1-3で敗れた。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢崎正剛 5.5
ハイボールの処理は安定しており、パス回しにも積極的に参加した。3失点ともにセーブするのは難しかった。

DF
6 古林将太 5.5
B・ジュロヴスキー体制で初めて右SBとして先発。良い攻撃参加はあったが、やや戸惑いがあったのか、監督から激が飛ぶシーンも。得点シーンではシモビッチにボールを供給。ただ、その後はクロスの質がイマイチだった。

2 竹内 彬 5.5
闘莉王とともに最終ラインを牽引。読みの鋭さを生かして相手のドリブル突破を潰した。1失点目の場面は味方のミスもあり、カバーが間に合わず。終盤は相手のカウンターに対応しきれなかった。

4 田中マルクス闘莉王 6
単純なパスミスはあったものの、気迫のこもったディフェンスでチームメイトを奮い立たせた。加えて高いフィード能力も披露。ただ、終盤は前線に上がるも仕事はできなかった。

33 安田理大 5
ここ数試合と打って変わって好クロスを供給。しかし、ゴール近くでボールを奪われ、失点の原因となった。

MF
10 小川佳純 5.5(82分OUT)
田口、イ・スンヒからボールを引き出し、攻守の橋渡し役となった。果敢にミドルを狙うなど積極性も光った。しかし精度不足の面も。

15 イ・スンヒ 5
猟犬のように相手へ食らいつきプレッシャーを与えた。が、問題はビルドアップのアイデア不足。65分には自陣で相手を抜きに行ったところでボールをロストし、勝ち越し弾を許した。

7 田口泰士 6
球際で身体を張り、周囲を鼓舞する姿は相変わらず頼もしい。スライディングで相手からボールを奪うプレーは何度も見られた。

名古屋――終盤は高さのある川又、シモビッチを揃えるも機能せず。

FW
19 矢野貴章 5.5(79分OUT)
決定的な仕事はできず。それでも右サイドで起点となり、プレスバックもさぼらず。地味ながらチームを助けた。

9 シモビッチ 5.5
5試合ぶりの先発。守備でも貢献し、41分にはポストプレーから永井のゴールをお膳立て。その高さはやはり大きな武器となった。半面、終盤のパワープレーではG大阪守備陣の前に沈黙した。

11 永井謙佑 6
なかなかゴール前で仕事をできなかったが、41分に同点弾をゲット。シモビッチの落としを豪快に蹴り込んだ。ただ、76分の決定的なヘッドは決められなかった。

交代出場
FW
32 川又堅碁 -(79分 IN)
左ウイングに入るもボールは出てこなかった。パワープレーを仕掛けたチームのなかで、存在感を示せなかった。

DF
36 酒井隆介 -(82分 IN)
闘莉王が前線に上がった穴を埋めるためにCBとして登場。しかし、竹内とふたりでG大阪のカウンターを阻むのは難しかった。

監督
ボスコ・ジュロヴスキー 5.5
前節に決勝弾を挙げた川又を外し、シモビッチを先発で起用。ゴールはこのCFから生まれた点を考えればその判断は評価できる。だが、終盤はパワープレーを仕掛けるも、まったく良い形を作れず。焦る選手たちを上手くコントロールできなかった。

G大阪――井手口は記憶に残る一発を決める。

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
試合序盤と後半の立ち上がりは、名古屋の勢いに押されたが冷静に対応。素早い攻撃から3ゴールを奪い、第2ステージ制覇に向けて大きな勝点3を得た。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
素早く味方につなぐクイックスローで攻撃を後方から支援。セービングも危なげなかった。失点シーンは永井のシュートを褒めるべきだろう。

DF
22 オ・ジェソク 6(76分OUT)
安田からボール奪い、大森のゴールをアシスト。しかし、永井に決められた場面では対応が一歩遅れた。脳震盪で後半途中にピッチを退いた。

5 丹羽大輝  6
身長差のあるシモビッチを粘り強くマーク。失点シーンでは身体を上手く入れられたものの、それ以外では奮闘した。

6 金 正也 6.5
1失点はしたものの、集中したディフェンスで名古屋の攻撃を撥ね返し続けた。矢野に深くえぐられた70分のピンチでは身体を投げ出してクロスをクリアした。

4 藤春廣輝 5.5
対面した矢野にボールをキープされるなど、苦しい戦いを強いられた。自慢の快速が生きたのは相手CKからのカウンター時くらいだった。

MF
MAN OF THE MATCH
21 井手口陽介 7.5
ボールホルダーに果敢にチャレンジし、守備の強度を高めた。ボランチで組んだ遠藤と息の合ったパスワークで名古屋を翻弄。遠藤が退いた後はさらに運動量を上げ64分にはクロスからアデミウソンのゴールを導いた。そして終了間際には圧巻の一発! 文句なしのMOMだ。

7 遠藤保仁 6(42分OUT)
的確なパスでチームを操った。しかし、打撲により失点した直後に今野と交代した。

11 倉田 秋 5.5
序盤は守備に忙殺され、得意のドリブルは見せられず。時間が経つにつれて高い位置をキープするも、見せ場は少なかった。

19 大森晃太郎 6.5
味方とパス交換をしながら攻撃のリズムを作った。27分にはオ・ジェソクのクロスに上手く合わせて先制点を奪取。65分にはイ・スンヒからボールを奪い、決勝弾につなげた。

9 アデミウソン 6.5(86分OUT)
前半は消える時間が長かった。それでも後半にギアチェンジ。相手最終ラインと中盤の間を巧みに突いて、ゴールに襲い掛かった。65分には勝ち越し弾を頭で決めた。

G大阪――公式戦7戦7発の長沢は不発。

FW
20 長沢 駿 5.5
公式戦7戦7発の勢いはこの日は感じられず。闘莉王との空中戦では劣勢だった。守備ではよく走った。

交代出場
MF
15 今野泰幸 6(42分IN)
前半終了間際の遠藤のアクシデントにより急遽ピッチへ。ベテランらしくゲームの流れを読み、チームを落ち着かせた。

DF
14 米倉恒貴 -(76分IN)
1点リードの場面でオ・ジェソクと交代。ディフェンスに高い意識を払いながら、機を見てオーバーラップを試みた。

MF
3 西野貴治 -(86分IN)
相手のハイボール攻撃に対応するために起用される。自らの持ち場に来たボールを撥ね返し、クローザーとしての役割をまっとうした。

監督
長谷川健太 6
「よく頑張ってくれた」と選手たちの働きを称える。遠藤が前半のうちに交代となるアクシデントにも動じず、勝利に導いた。

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