宇佐美「生きてきた中で最大の挑戦」、G大阪復帰で知った仲間のためにプレーする喜び

ドイツ1部・ブンデスリーガの16―17年シーズンは26日に開幕する。注目は2度目のドイツ挑戦でアウクスブルクに加入したFW宇佐美貴史(24)だ。

自らの殻を破るため、宇佐美は再びドイツに渡った。「本当に生きてきた中で最大の挑戦。バイエルンの時も挑戦でしたけど、経験という感覚の方が大きかっ た。今回は完全移籍ということもあるし、人生をかけた再挑戦。その中で爆発的に成長できるか、そうでないかは自分自身にかかっている」。日本代表としてロ シアW杯に主力として出場するためには再び海外でもまれることが必要だと感じ、2度目の挑戦を決めた。

19歳でバイエルン、20歳でホッフェンハイムに期限付き移籍した1度目のドイツ挑戦は、2シーズンでリーグ戦わずか2得点。13年に当時J2のG大阪 に復帰し、出直しを誓った。ここで大きな変化が訪れた。「ドイツに行く前はチームメートとの関係性を重要視していなかった。今はそれがすべてではないけ ど、プレーにつながってくることは間違いないと気付いた」

生意気盛りだった10代は、先輩へのタメ口は当たり前。プレーは自然と得意の攻撃に偏り、苦手な守備には力を注ぐことができなかった。しかし復帰したG 大阪でチームメートと深い関係を気付いていく中で、仲間のためにプレーする喜びを知った。13年にJ1昇格、14年にリーグ、ナビスコ杯、天皇杯の3冠、 15年には天皇杯連覇とタイトルを獲得。チームのために走り、戦い、そして勝つ喜びを覚えた。

充実したG大阪での3年間に終止符を打ち、加入したアウクスブルクでは「仲間意識を持てるような関係づくりをしていけたらと思う」と語る。ブンデスリー ガの速さ、強さへの適応と、精神面でのさらなる成長。課題をドイツで克服できれば、19歳でバイエルンに見初められた才能が世界で花開くはずだ。

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