宇佐美、背番「11」の“呪縛”断ち切る「インパクト残す」 スポーツ報知 6月11日(木)7時6分配信
◆国際親善試合キリンチャレンジカップ2015 日本―イラク(11日・日産スタジアム)
日本代表は10日、11日の親善試合イラク戦へ向けて日産スタジアムで最終調整を行った。背番号が11に決まったFW宇佐美貴史(23)=G大阪=は紅 白戦で主力組に入り、国際Aマッチの初先発が濃厚になった。かつて代表で11番をトレードマークとした元日本代表FW三浦知良(48)=横浜C=以降、定 着しない“因縁の番号”を背負い、代表生き残りを目指す。また、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、98年フランスW杯以降では初となる初陣からの3 連勝を狙う。
1トップに岡崎、右に本田、トップ下に香川、左サイドバックには長友…。この日ハーフコートで行われた11対11のミニゲームで、宇佐美は主要メンバーたちと共に、主力組と見られるチームの左MFに入った。
この練習では本田の得点をアシストする場面はあったが、多くのプレーには絡めず。それでも初先発へ「スタート(先発)にこだわらない選手はいない。自分にしかできないプレーができれば、いいプレーができる」と自信たっぷりにうなずいた。
4月の初招集時は自身が好むラッキーナンバーの3が入った「30番」で代表初ゴール。G大阪では「39番」を背負うようにこだわりを見せ「3番もいいか なと思ったんですけど、やり過ぎかなと。G大阪でも(11年に)つけたことのある番号なんで」と今回は因縁の「11番」を選んだ。98年W杯を直前で逃し たカズ以降、17人が背負ってきたが、象徴する選手は現れていない。“カズの呪縛”と話題になったこともあるだけに、カズも観戦予定の一戦で活躍できれ ば、呪縛を解く存在になりうる。
ハリル監督が就任後、高すぎる体脂肪率(4月当時14・1%)を指摘されながら、J1で得点ランクトップタイの10点を挙げるなど結果を残してきた宇佐 美。指揮官は会見で「何人かの選手にプログラムを渡し、彼らはそれにしっかり努力した。宇佐美はしっかりとやってくれた。私はそれに対し、大変満足」と評 した。体脂肪率も改善傾向にある宇佐美の変化に、期待は増すばかりだ。
「監督が要求することは、サッカー以外もやっているつもり。インパクトを残して、代表の中で必要不可欠な存在になっていきたい」と宇佐美。初めて代表入りした19歳から約4年。やっと訪れようとしている先発のチャンスで、結果を追い求める。