【J1採点&寸評】磐田×G大阪|サイドを疾走したG大阪オ・ジェソクは出色。磐田で及第点はCB大井のみ

磐田――CBの大井は上手くラインをコントロールしたが…。

[J1第2ステージ8節]磐田0-2G大阪/8月13日/エコパスタジアム

【チーム採点・寸評】
磐田 5
序盤はボールをつないでゴールに迫ったが、30分過ぎから、ミスからの相手カウンターを恐れてボールホルダーへのサポートが少なくなりペースダウン。プレスが甘く球際の弱さも露呈。第1ステージで見せた一丸となったファイトが影を潜め3連敗。

【磐田|採点・寸評】
GK
1 八田直樹 5.5
11試合ぶりの先発出場だったが、落ち着いたセービングを見せた。だが、失点場面は、やや慌てたか。

DF
33 藤田義明 5.5
身体を張り、奮闘していたが、失点場面は後手に回った。相手攻撃の起点をラストパスの前に潰すチャンスはあったはず。

3 大井健太郎 6
素早いフィードもラインコトロールも破綻なし。失点は悔やまれるが、サイドにも積極的にアプローチするなど孤軍奮闘の印象。

35 森下 俊 5.5(80分OUT)
1失点目は、相手のラストパスを読んでアデミウソンに寄せたが、上手くターンされてかわされた。積極的な攻めもみせたが実らず。

MF
2 中村太亮 5.5
同サイドの相手選手の攻めの圧力にバタついた。寄せの甘さは課題。鋭いパスもみせたが、攻めでも目立った仕事はできなかった。

4 小林祐希 5.5
ラストマッチでキャプテンを任された。ボールを頻繁に触ったが相手にとって危険な存在ではなかった。「周りを活かす」プレーの質は悪くないが裏に出る意識は極めて低く、守備も緩かった。

9 太田吉彰 5(62分OUT)
攻めは単調な出来。1失点目は、攻め上がった相手SBオ・ジェソクへの対応が悪くアシストを許した。直後に石田と交替。

40 川辺 駿 5.5
前に出て決定的なチャンスを作ったが、30分過ぎから周囲の動き出しの少なさもあり停滞。ボランチとしての守備の粘り強さに欠ける。

23 山本康祐 5
川辺と縦の関係になり、アンカーの位置で仕事をこなすが、存在感はなし。球際でのファイトが見られず、本来の出来ではなかった。

磐田――小林は不発。途中出場のジェイもチャンスを外した。

FW
15 アダイウトン 5
突破を許してもらえず、見せ場は少なかった。全体的にプレーの精度も判断も悪く、セカンドボールへの反応もルーズ。

20 森島康仁 5.5(62分OUT)
縦パスを受け、反転して前を向くまでは良かったが、そこから得点につなげられず。10分の決定機はストライカーなら決めたい。

交代出場
FW
8 ジェイ 5.5(62分IN)
ハーフタイムに最後まで一人ピッチでアップし猛アピール。出場するや磐田の攻撃に怖さをもたらした。2回のビッグチャンスは決めたい。

28 石田崚真 5(62分IN)
太田と交替し、J1戦初出場。快足を武器にサイドで上下運動を繰り返したが、チャンスには絡めず。2失点目は担当サイドを破られた。

11 松浦拓弥 5(80分IN)
前線でのアジリティ発揮を期待されての投入だったが、攻撃よりも、守備の甘さが目立ってしまった。

監督
名波 浩 5.5
早めの2枚同時交替、80分にはDFに代えてアタッカーを投入するなど策を打つも実らず。第1ステージでみせた挑戦者魂、闘志を取り戻せるか。

G大阪――中盤では今野と倉田が好プレーを披露。

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
前からプレスにいくことはほとんどなく、ボール回しもスローペース。だが、守備で要所を抑え、後半からはG大阪らしいパス回しから相手の隙、嫌なところを的確に、スピーディに突く攻めで2得点。余裕を感じさせる試合運びで磐田を退け3連勝。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
相手のシュートが正面をつくなど難しい場面はなかった。前半10分の相手決定機を落ち着いてセーブしたことはチームにとって大きい。

DF
14 米倉恒貴 6
攻撃の場面に顔を出すことは少なかったが、守備は安定していた。相手パスを読み、果敢なアプローチからのボール奪取もきいていた。

5 丹羽大輝 6.5
集中力が光った。声を出して守備陣を引き締め、ボールホルダーにしっかり寄せてシュートを許さなかった。長短のフィードも正確だった。

6 金正也 6
相手に安易にシュートやペナルティエリアの侵入を許さず、ラインの上げ下げも的確。丹羽とともに、ゴール前に堅牢な守備を築いた。

22 オ・ジェソク 6.5
後方から一気に攻め上がる目の覚める様なフリーランから先制点をアシスト。2点目も左サイドで起点になった。安定した守備を見せながら、機を逃さない攻めでチ―ムを勝利に導いた。

MF
14 今野泰幸 6.5
いぶし銀のプレーぶり。中盤でバランサーとなり、守備できいていただけではなく、先制点の起点にもなった。

7 遠藤保仁 6(73分OUT)
“のらりくらり”としながらも、ここぞの攻めで相手を翻弄したG大阪を象徴するプレー。裏への正確な配球が光った。

13 阿部浩之 6(90+4分OUT)
ぐいぐいと前に出て行くプレーで、対峙する相手のサイドをバタつかせた。攻撃だけではなく、自由に動く遠藤のカバーも怠らなかった。

19 大森晃太郎 5.5(78分OUT)
中に絞ることが多かったが、攻撃では威力あるプレーは少なかった。守備では相手サイドを自由にさせていたところもあった。

11 倉田 秋 6.5
遠藤らのパスに反応し、積極果敢に裏に抜け出してチャンスを生み出した、シュートは1本に終わったが、磐田陣内で大いに躍動し、G大阪のペースを支えた。

G大阪――途中出場のふたりで決定的な2点目をゲット。

FW
9 アデミウソン 6
パスが合わずキープできず、カウンター時の攻め上がりも遅くブレーキになっていたが、鋭い反転から先制点。テクニックを見せた。

交代出場
FW
20 長沢 駿 6(73分IN)
動き出しが良く、上手くボールを受けた。オフサイドにかからずに巧みに最終ラインの裏に抜け試合にダメを押す2点目を決めた。

38 堂安 律 6.5(79分IN)
チーム2点目は、左サイドを突破した堂安のアシスト。巧みなテクニックで3人の寄せを跳ね除けてのラストパスは見事。

35 初瀬 亮 ―(90+4分IN)
アディショナルタイムに阿部と交替。ほどなくして試合終了となった。

監督
長谷川健太 6
ハーフタイムに指示した通り、後半はパスがテンポアップし2得点。投入した2人のコンビネーションで2点目を奪うなど采配も当たった。

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