【U23】藤春、一瞬の迷いが痛恨のオウンゴール

◆男子サッカー▽1次リーグB組 日本2―2コロンビア(7日・マナウス)

一瞬の迷いが、痛恨のミスにつながった。

後半20分。日本の右サイドから流れてきたボールに、左サイドバックのDF藤春広輝(27)が対応。しかし利き足とは逆の右足の当たったボールは、無情 にも自陣ゴールへ。DF植田が必死にクリアしたが、ボールはゴールラインを越えて痛恨の2失点目となった。オウンゴールの直前、藤春は右足つま先を芝に ひっけるような動きをみせた。ダイレクトでクリアするのか、トラップするのか。迷ったようなしぐさだった。

持ち味の攻撃力を生かしたプレーをみせていた中で、はまった落とし穴。積極的に左サイドからオーバーラップをしかけ、前半35分にはフリーでクロスに頭 で合わせる決定機も迎えたが、決めきることができず。初戦のナイジェリア戦、相手のドリブル突破にかわされて先制点を失う一因となった悔しさを晴らそう と、積極的に左サイドを駆け上がっていたが、後半35分にDF亀川と交代。試合はその後、MF中島の同点ゴールで追いつき、1次予選敗退を決めるオウン ゴールとなることだけは免れた。

オーバーエージとして選出された今大会前には「五輪で通用しなければ世界では通用しない。普通にやっていたのでは、長友さんを超えられないと思うので」 と語っていた。2018年のロシアW杯に向け、日本代表不動の左サイドバック・DF長友=インテル=に追いつくべく、強い決意で五輪に挑んだ藤春。自身初 となる世界大会で、未だかつてない逆境に立たされることになった。

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