【J1採点&寸評】G大阪×鳥栖|AT弾でG大阪が逆転勝利!殊勲のスーパーサブが文句なしのMOM
[J1第2ステージ7節]G大阪2-1鳥栖/8月6日/吹田S
【チーム採点・寸評】
G大阪 6
過去1勝1分5敗と苦手にしていた鳥栖に、後半アディショナルタイムに逆転勝ち。途中出場のふたりが流れを変え、連勝で第2ステージ4位に浮上した。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
枠内シュートは少なかったが、得意のスローイングで攻撃に変化を加えようという工夫は見えた。PKでの1失点は仕方なし。
DF
14 米倉恒貴 6
ボールに激しくチャージする攻撃的な守備、敵陣深くまで切り込むオーバーラップと、好守でアグレッシブな姿勢を崩さなかった
6 金 正也 6.5
ビルドアップでの貢献度は高くないが、CBとしてミスなくゴール前で対応。古巣を相手に、成長した姿をみせた。
5 丹羽大輝 5.5
ハンドの場面は不運とも言えるが、身体に当てたいシーンではあった。しかし失態はひきずらず、豊田との激しいバトルを展開した。
22 オ・ジェソク 6
1対1で負けない強さは、頼もしい限りだった。ただ、守備は安定していたが、攻撃面での貢献は今ひとつ。
MF
15 今野泰幸 6
深い位置までプレッシャーをかけてくる鳥栖の守備を前に、ビルドアップに苦心。シンプルなプレーに徹していた。
7 遠藤保仁 6
前半はミスが目立ち、ボールロストでピンチを招く場面も。しかし後半は鳥栖守備陣を惑わせるいやらしいパスで攻撃を組み立て、オウンゴールを誘発する攻撃の起点となった。
11 倉田 秋 6.5
ボールを持てば、常に仕掛ける姿勢を見せてプレッシャーをかけ続けた。72分に迎えた決定機を決めていれば、マン・オブ・ザ・マッチだった。
13 阿部浩之 5.5
攻守に献身的な動きはみせたが、ゴール前での精度が足りず。61分のヘディングも、相手GKの攻守に阻まれた。
FW
9 アデミウソン 5.5(80分OUT)
ボールタッチが合わなかったのか、簡単なミスをみせる場面も。オウンゴールにはからんだが、そのポテンシャルから考えれば及第点とは言えない。
23 呉屋大翔 5(56分OUT)
先発のチャンスを生かせず。41分に倉田のスルーパスに抜け出し持ち味の片鱗はみせたが、シュートは大きく枠を外れた。
交代出場
MF
19 大森晃太郎 6.5(56分IN)
積極的なドリブルでのしかけで攻撃のアクセントとなり流れを変えた。決勝点を生んだ正確なクロスで期待に応えた。
FW
20 長沢 駿 7(80分IN)
決勝点は鳥栖の195センチのGK林の前に入って競り勝つ技ありヘッド。短い時間で大仕事を果たし、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだ。
監督
長谷川健太 6.5
交代出場のふたりが結果を出し、采配が当たった形。特に大森の投入で試合の流れを大きく変え、長沢で仕留めるという狙い通りの展開だった。
【チーム採点・寸評】
鳥栖 5.5
堅守が最後に崩れ、痛い逆転負け。PKで先制したが、その後はゴールに迫るスムーズな攻撃を繰り出すことはできなかった。
【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 5
何度も好セーブをみせていたが、後半アディショナルタイムに自身の前で触られて失点。前に出た判断が仇となってしまった。
DF
8 藤田優人 5
オウンゴールは攻められないが、対面した途中出場の大森に手を焼き、流れを相手に渡す一因を作ってしまった。
5 キム・ミンヒョク 6
ゴール前での対応はほとんどミスなし。高さ、強さに加えて冷静なプレーでゴール前の危ないスペースを封じていた。
29 谷口博之 4.5
最後の失点では長沢に競り負け、決勝点を献上。オウンゴールの場面でもアデミウソンに振り切られ、失点の一因となってしまった。
23 吉田 豊 6.5
激しい上下動で攻撃にアクセントをつけ、守備でも安定感のあるプレーを披露。自身の仕事はしっかりと果たしていた。
MF
10 キム・ミヌ 6.5
ハンドを誘発した仕掛け、ボールに対する激しい守備など、攻守で貢献。気持ちを前面に押し出したプレーも印象的だった。
14 高橋義希 6
中盤の底で広範囲をカバーし、守備での貢献度は高かった。試合終盤はさすがに疲労の色もみせたが、両チームトップの12.268キロを走った。
30 福田晃斗 5.5
守備では献身的なプレーをみせ、しつこいチェイシングで相手にプレッシャーをかけ続けた。攻撃では特筆すべきようなプレーはなかった
24 鎌田大地 5.5(68分OUT)
独特の間合いで前を向き、チャンスを探るプレーをみせた。しかしボールに触る回数が少なく、決定的な仕事はできなかった。
FW
25 早坂良太 5.5
シュート0本とFWとしてゴール前での仕事は果たせなかった。しかし中盤までフォローする運動量で、チームには確かに貢献した。
11 豊田陽平 6
PKを決めてJ1での5年連続2ケタ得点を達成。しかし高さで後手を踏む場面も目立ち、持ち味を発揮しきったとは言えないプレーぶりだった。
交代出場
FW
24 ムスタファ・エル・カビル 5.5(68分IN)
Jデビュー戦で積極的に仕掛ける姿勢はみせたが、攻守の切り替えが遅く、まだまだトップコンディションではなさそうな印象。
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5.5
交代枠をふたつ残し、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われた。やや運動量が落ちていた中盤を助けるような選手交代ができていれば、結果は変わったかもしれない。