逆転優勝へ望みつなぐガンバ。今季初の阪神ダービーの行方は!? theWORLD(ザ・ワールド) 6月7日(日)19時16分配信
1stステージ逆転優勝に向けて負けられない戦いが続くガンバ大阪は、今季初となる神戸との阪神ダービーを迎えた。
立ち上がりは両チーム共に中盤でボールを落ち着けられない中、互いに相手のミスからチャンスを掴む。
まずは前半4分にガンバが中盤でボールをカットすると、お得意の宇佐美とパトリックのカウンターへ。シュートには至らなかったが、2人で崩す脅威を感じさ せた。一方の神戸は遠藤のボールロストを拾ったところから最後はチョン・ウヨンがミドルシュート。これは東口に止められる。
徐々に主導権を握ったのはアウェーの神戸。3バックの利点を活かしたポゼッションから、ウイングバックの高橋と安田を使ってガンバ陣内に攻め込んでいく。 高橋がたびたびサイドの高い位置からクロスを上げれば、左の安田はPA内から巧みな切り返しでシュート。ジャストミートしなかったが、ウイングバックの積 極的な攻め上がりからペースを掴む。
逆にガンバはなかなか縦パスを入れられず、宇佐美とパトリックが前を向けない苦しい展開に。結局前半はガンバの2トップがシュート0で折り返す。
後半、ギアを上げたガンバがポゼッションを高めて攻勢に出る。46分には宇佐美のクロスが相手DFの足に当たり、流れたボールに倉田が合わせるもゴールの僅かに上へ。一方の神戸は前半同様に左の安田を中心に攻めるが、安田のクロスはなかなか味方に繋がらない。
膠着した状態で先に動いたのはガンバの長谷川健太監督。58分にボールに絡めていない倉田に代えて若い大森を投入する。神戸のネルシーニョ監督も4分後に 動きを見せ、ペドロ・ジュニオールに代えて1ヶ月ぶりの出場となるマルキーニョスを投入。負傷明け間もないエースにゴールを期待する。
この交代策で流れを動かしたのはガンバ。65分に左に入った大森と宇佐美のパス交換から宇佐美がこの日初のシュート。しかし神戸DF3人が飛び込んでブロック。宇佐美に自由を与えない。
その後も重戦車・パトリックの推進力と宇佐美のテクニックで神戸ゴールを目指すガンバだが、なかなかシュートに持ち込めず、痺れを切らした長谷川監督が動く。70分にパトリックを下げて赤嶺を投入。結局この日パトリックはシュート無しでピッチを後にしている。
徐々に足が止まり始めた両チームの一戦はオープンな展開に。80分にはガンバ今野のパスから阿部がシュートを放ち、それをキャッチしたGKの山本が前線に 素早く入れたところから神戸がカウンター。渡邊のシュートは東口に止められたが、中盤を飛ばしたカウンターの応酬となる。
ガンバは82分に阿部を下げてFWリンスを投入。神戸も渡邊に代えて和製ロナウドの異名で高校サッカーを騒がせた増山朝陽を投入。増山はこれがJリーグ初出場となった。次々とアタッカーを投入した阪神ダービーは終盤に盛り上がりを見せる。
89分に森岡のパスから石津がシュートを放てば、ロスタイムには大森を追い越した藤春がシュートを放つが惜しくもサイドネット。しかし両チームとも決定機を決めきれず、今季初の阪神ダービーはスコアレスドローに終わった。
まさに首の皮一枚。この結果1-0で清水を下した浦和とガンバの勝ち点差は9に広がり、ガンバの逆転優勝は更に厳しくなった。
[スコア]G大阪0:0神戸