G大阪サポレポ vol.41 執念の勝ち点1 2015/06/03

かみ合わなかった歯車

 第14節の横浜FM戦は何もかも後手後手な試合展開だった。前半、藤春が何とも不注意なハンドでPKを献上してしまい、先制点を奪われる。反撃の意思を見せるも、パトリックのいない前線はボールを収めることができず、リズムを掴めない。特にリンスがボールを持つと、徹底的にドリブルコースを防がれ、度々ボールを失ってしまい、攻撃の起点になれなかった。中澤を中心とした「横浜カテナチオ」は最終ラインを高く設定しており、ペナルティエリアに侵入できない。さらに、制空権は完全にマリノスに握られ、90分間手詰まり状態が続いた。
反撃ムードに水を差した地震

 後半、パトリックを投入して流れを変えようとしたガンバだったが、思わぬアクシデントで反撃ムードに水を差されてしまう。小笠原諸島沖を震源とする地震で試合は一時中断し、ガンバに傾きかけていた勢いが不完全燃焼に終わってしまった。完全なる敗北。そんな雰囲気漂う90分間だった。
王者を感じさせる執念のドロー

 負ければ優勝は絶望的になる。何としてでも勝ち点を掴みたい。そんな青黒の戦士たちの執念が呼び寄せるのか、試合終了間際に絶好の位置でセットプレーを得る。そして遠藤の高速クロスに合わせたのはパトリック。奇跡的な同点ゴールを奪い取り、浦和との勝ち点差を9に留めた。

 ゲーム内容で完全に上回れたものの、結果的にはドローに終わった。この勝ち点1は非常に大きい。ACLの連戦が続き、過密日程の中で戦った1stステージのタイトルを取ることは難しいかもしれない。しかし、今年から始まった特殊な2シーズン制には「年間勝ち点」という従来のタイトルも残されている。全34節を考えた時にここで得た勝ち点1は優勝争いにおいて貴重な数字となるはずだ。

前を向こう青黒の選手、サポーター

ACLを勝ち抜いているチームこそ真の日本一

村井チェアマンの作り上げた不思議なリーグ形式

うまく利用して年間王者を狙いに行こう。

Viva GAMBA Vomos Osaka

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